あらすじ
世の中には、様々な「罰」がある。とりわけ妻のそれは恐ろしい――。「女は不純だ」「あなたも家なき子だ」「神経の太さ比べ」「あきらめる方法」など、真理を追究する哲学者として、虚構を排し事実のみを記してきたツチヤ先生が、日本の文化の成熟を願いつつ読者に贈る珠玉のユーモアエッセイ集! 週刊文春長寿連載「ツチヤの口車」シリーズ第3弾。
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Posted by ブクログ
こういう人を野放しにしていていいのか。
まさに前提を疑うという哲学へのアプローチの作法 を、英国風ジョークで割って繰出し続けるストロングスタイルが秀逸。
(妻からの叱責、お弟子さんからのディスにも)決 して折れない魂はこんなにもしなやかなものか。見習っていきたいと思います。
Posted by ブクログ
「妻を出すぞ」w
改めて読むとああ哲学やってる人の文章だな、と思う。ブラックユーモアとかアメリカンジョーク風のノリで面白いんだけど一気に一冊読もうとしたら案外疲れた。
Posted by ブクログ
トイレで読むためのエッセイ探しがテーマで選んだツチヤ教授のエッセイ。妻や学生とのやり取り、自虐的で偏屈な方向への考え方、そしてそれが真理をついているので、さすが哲学者かと思うと、またふざけたことを考えるし、ニヤニヤが止まらない。話の後の挿絵をみてさらに吹き出しそうになる。これは電車で読んではいけない。今回初めてツチヤ教授のエッセイを読んだが、ハマりそうだ。
Posted by ブクログ
気付け薬を服用後 悠々自適の毎日 ロダンの考える人 哲学的洞察 超俗的 千円札に先生を印刷するべきだ 些末なことに拘らない神経の太さを重んじているのか 平和裡へいわり閻魔帳 窮状を見兼ねて 茹だる=茹でる 戒名かいみょう 世俗を離れる 脾臓ひぞう 脹脛ふくらはぎ 論理は目的を達成する為の手段の一つに過ぎない 高雅な遊び 静穏で新鮮で落ち着きがあった かいみょう戒名
Posted by ブクログ
世の中には、様々な「罰」がある。とりわけ妻のそれは恐ろしい―。「女は不純だ」「あなたも家なき子だ」「神経の太さ比べ」「あきらめる方法」など、真理を追究する哲学者として、虚構を排し事実のみを記してきたツチヤ教授が、日本の文化の成熟を願いつつ読者に贈る、珠玉のユーモアエッセイ集。
Posted by ブクログ
「妻と罰」3
著者 土屋賢二
出版 文藝春秋
p34より引用
“寮の規則はあるにはあったが、「土足厳禁」という張り紙を寮委員
が下駄をはいたまま廊下に貼る程度の厳しさだった。”
哲学者である著者による、雑誌「週刊文春」に連載された日々の出
来事を綴ったエッセイ集。
自己表現についてから紳士の苛立ちについてまで、著者自筆のイ
ラストを添えて書かれています。
上記の引用は、大学の寮生活について書かれた項での一文。
そのまま漫画になりそうな話ですが、私も寮生活をしたことが少し
ありその経験から考えると、きっと本当のことなんだろうなと思い
ます。
とてもいい感じのひねくれ具合なので、好みが分かれやすい一冊
でしょうが、私は大好きです。自筆のイラストが実にいい味わいです
が、これで1ページ分の原稿料がもらえるというのは、少し考え物な
のではないでしょうか?
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Posted by ブクログ
「ツチヤ教授退官後の初文庫!」と帯にあったけど、在職中のお話。
教授独特の言い回しに慣れてきたので楽しめた。エッセイはその人の
言い回しとか味に慣れるのが、楽しむ道ぽいですね。装丁がかわいらしい。
MVP:なし
Posted by ブクログ
ツチヤ教授、遅ればせながら退官おめでとうございます。
エッセイは4章構成になっていて、読んでいるときはあんまり気にしていなかったのですが、改めて見てみると「栄」の章、「養」の章、「失」の章、「調」の章なんですね。ヒドイ・・・
大笑いしてすっきりしたいときにお勧めです!