あらすじ
『平成日本の百名水』神社の遺跡から湧き出た水を商品化する――。それは過疎村の村興し事業の目玉企画だった。ところが、その計画に携わる者が、人間離れした食欲をしめした後、痩せ衰えて死亡する怪事件が発生する。湧き水と事件の関連性を指摘する民俗学者・杜川己一郎は、遺跡の学術調査を進めるに従い、疑念を確証へと近づけていくのだった。―現代文明の危機に警鐘を鳴らすフォークロア。その想像を絶する、真の意味を紐解く驚天動地のホラー大作。
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Posted by ブクログ
和製伝奇ホラーの名作。
神道やオカルトなどが好きな人なら絶対ハマるはず。
「生水を飲んだら蛇になる」
そんな言い伝えが残る地域で水を飲んだ人が次々おかしくなる病気が起こる。
その原因を大学の研究者が追ううちに古代史が蘇っていく。
ちなみに映画化されてるけれども、あれは観る価値はない。
Posted by ブクログ
舞台は宮崎、イザナギイザナミ等良く出てくるので、古事記や日本神話好きな方には色々楽しいかも。
あり得ない超常現象ホラー派も理由はしっかり欲しい現実ホラー派も、楽しめるんじゃないかと思います。
うまく両立してると思う。
分厚い本な上に文章もかなり詰め込まれていて、読みごたえ十分。
登場人物のキャラもなかなか立っているし、展開は早くさくさく読めます。
なかなかのスリルだと思う。
サスペンスものだと思って読めば星5つあげちゃってもいいかな?とも思うのですが、ホラーとして読むと「怖さ」があまりないコト、最初に感じられた不気味さみたいなモノが後で増えたりしなかったコトがちょっと足りないかなーと思うので星4つで。