【感想・ネタバレ】日本人が知らない世界と日本の見方(PHP文庫) 本当の国際政治学とはのレビュー

あらすじ

国際社会が重視する「戦争の教訓」とは、第二次世界大戦でなく、日本人に馴染みが薄い第一次世界大戦にこそあった? 長年、加盟を申請しているトルコはなぜEUに入れない? アメリカが主導した「世界のグローバル化」の流れが終焉し、「国家」の果たす役割が再び重要になってくる時代とは?――国際政治での矛盾とジレンマに満ちた実態を、「歴史的アプローチ」から受講者にまざまざと体感させる“人気の京大講義録”。アングロサクソン的な視点からの“解説学問”になりがちな従来の国際政治学の枠組みを超え、日本人の歴史的な経験や価値観を踏まえた“国家像”と“国家戦略”を指し示すことで、「世界の見方」がクリアになる一冊。幕末・明治の日本近代史、国際的な戦争の仕組み、革命というものの正体、歴史の因果関係、「一超多強」の世界秩序の構築まで扱うテーマは幅広く、飽きることがない。大人が読んでこそ楽しめる授業内容だ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2008年、京都大学での著者による「現代国際政治」の講義録。国際政治学への入門編ということだが、近代史を踏まえた戦争と国家の覇権、インテリジェンス、軍事力と金融支配力、そしてグローバリゼーションや官から民への流れに対する国家の再浮上論など、認識を新たにさせられる刺激にあふれていた。
それだけに単純に鵜呑みにしてはならないし、自分で集めた情報による見識を持つことを心がけたいと感じさせられた。
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2015年04月25日

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