あらすじ
「つながるバカ」につける薬とはなにか?
「自分にとって不要な人間関係ならば、容赦なく縁を切るべし!」──そう断言するネットニュース界の第一人者が、自らの「諦観」の根源を初めてさらけ出した問題作。ネットでもリアルでも、「つながる」ことは本当に幸せなのか? ネット上の豊富な事件簿や自身の壮絶な体験を赤裸々に振り返りつつ、本当に重要な人間関係とはなにかをあらためて問う。SNSを中心にはびこる「絆至上主義」に一石を投じる渾身の社会批評。
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Posted by ブクログ
縁の切り方 絆と孤独を考える(小学館新書)2014/12/6
重要な人間関係はその時々によって変わっていく
2015年11月22日記述
中川淳一郎氏の著作。
人間関係・・それもやっかいな人間との縁を切るにはという内容ではある。
ただあまり本のタイトルと関係の薄い話しが多めだったように思う。
救いなのはまだ読みやすかったことであろうか。
学校で習うような綺麗事は書いていない。
その点で評価できる。
分かり合えない者同士が分かり合えるはずがないという指摘はその通りだ。
だったら最初からTwitterなどで言いたい放題つぶやくなという結論になる。
ネットなどお知らせ専用にするしかない。
少々著者のさめた意見と実際の著者の行動が伴っていないように違和感を感じた。
知人に貸した金が返ってくるこないも参考にはなる。
なるけれどもそもそも論として金を貸すなと。
金貸す貸さないは一切無しにするで良いではないか。
色々とツッコミたい点もあった本書ではある。しかし参考になった項目を列挙すると
必要な人間関係の5階層
1、一緒に会社を作れるほど超深い関係の人。まさに同士。
2、仕事を無理にでも発注してくれるほど深い関係の人。
3、悩みを一晩かけて聞いてくれる優しい人。
4、飲みに一緒に行ってくれる気の合う人。
5、普段は会わないが、いざ、という時は便りになる人
「お前が窮地にいるのであれば・・」と言って仕事をなげうってでも助けてくれる人。
社会人は家族と仕事関係者以外に重要な人間はいない
重要な人間関係はその時々によって変わっていく
縁を切る時の5つのポイント
1、自分の方に圧倒的に理があり、相手に非がある状態であることを確認できる。
2、その人と縁を切ったとしても、1の状態であるが故に自分の評判は下がらないことが見込まれる
3、その人との縁が切れても生活が困らないことが確信できる。
4、その人との縁が切れることで、ストレスが軽減される。
5、その人のヒドさを認識している知人が存在する。
人間は多種多様な考えを持っている。
その考えを他人が変えることは出来ない。
だから他人には期待しない。
他人を変えるよりも自分が変わることの方が圧倒的に簡単なので、自分を変えて環境に適応させた方が人生はラクである。
アメリカは自由な国で、頑張る個人を評価すると言われる。
しかし現実的に田舎の保守的な地域ではそんな空気は滅多に見られない。
日本人が言う「アメリカでは・・・」は本当は「シリコンバレーでは」「NYでは」である。
著者がアメリカにいた時代1987年10月(14歳)~1992年(18歳)、
彼女が自殺してしまった話しなどかなり衝撃的な体験も書かれている。