あらすじ
野村監督が初めて語るONの打撃論・監督論。
日本球界を代表するスーパースターといえば、長嶋茂雄、王貞治、そして野村克也の三氏です。現役時代はセ・パに分かれてはいましたが、打撃成績でいつも比較され、日本シリーズでの直接対決は常に大きな話題となりました。監督となってからも、巨人対ヤクルト、阪神、福岡ダイエー(ソフトバンク)対東北楽天で、ペナントを争い、しのぎを削ってきました。
天下のONの打撃論・監督論を語れるのは、そのような多くの戦いを繰り広げてきた野村監督しかいません。日本シリーズやオールスターでの直接対決や一緒にヨーロッパ旅行をした思い出なども紹介しつつ、卓越した技術の秘密や不世出のコンビを産んだふたりの精神的な原点などに迫ります。
そして、今後ONを超えるスターは出てくるのか、あるいはイチローや松井秀喜はONに匹敵するスターなのかについても言及。さらに、巨人・阿部、西武・中村剛といった打者から、メジャーに行ったダルビッシュ、巨人・杉内など現役選手たちの課題、期待についても語ります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
野村克也から見たONについて。
いわゆる他の彼の著書と被る部分も当然あるけど、これはONにフィーチャーしているだけあって読み応えがあった。
そして彼が現役時代はOを、監督としてはNを、そしてONが相互を意識してたことがよく分かった。
Posted by ブクログ
聞いたことのある話が多いものの、ONに対する強烈なライバル心とリスペクトする心が如実に表れている。
好きだからこその苦言も多いが、心底にはONがいたからこそという想いが手に取るように分かった。
『財を残すは下、業を残すは中、人を残すは上』という言葉に、強烈な対抗意識と自負心を感じ取った。
Posted by ブクログ
ノムさんの本は何冊か読んだが、どれもノムさんの野球に対する『愛』が伝わってくる。この本はON=王・長嶋にスポットを当ててかかれているが、彼らに対するリスペクトが行間からにじみ出ている。その上でのちょっとした毒舌はもはやラブレターかのよう。
ONが好きで、野球が好きで、かなり負けず嫌いな性格が良くわかる、開幕前にピッタリの一冊でした。
Posted by ブクログ
今回はONについての想いに絞られた著書なので、ノムさん本としては異色かも。その分濃い内容に触れられており、熱すぎるが故の苦言もちらほら。しかしそれは恨みつらみの類ではなく、戦友的な視点の心あるものだと捉えました。「あなたは総合的に見ればONに負けない功績を残しましたよ」と誰かノムさんに言ってあげてほしい。