【感想・ネタバレ】モノグラム殺人事件のレビュー

あらすじ

名探偵エルキュール・ポアロは、お気に入りの珈琲館で夕べのひとときを過ごしていた。灰色の脳細胞の束の間の休息。そこへ、一人の半狂乱の女が駆け込んできた。どうやら誰かに追われているようだ。ポアロが事情を尋ねると、女の口からは意外な言葉が。彼女は「殺される予定」だというのだ。しかも、その女ジェニーは、それは当然の報いであり、殺されたとしても決して捜査はしないでと懇願し、夜の街へと姿を消した。同じ頃、ロンドンの一流ホテルで三人の人間が殺害された。すべての死体は口にモノグラム(イニシャルの図案)付きのカフスボタンが入れられていた。ジェニーは被害者ではなかったが、関連を嗅ぎ取ったポアロは、友人の刑事キャッチプールとともに捜査に乗り出すのだった

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ポワロ最新作。
とてもおもしろかった。

ドラマ再放送中のため、それを観た後に読む。
俳優さんも声優さんもお亡くなりになってしまったが、
私の中で彼らは永遠にポワロだ。
だいすきだ~~。

「カーテン」でショッキングなラストをむかえたポワロシリーズ。アガサクリスティは自分の死後、勝手に名探偵の話を続けられるのはイヤだったとのこと。
そーゆーものなのかなあ。

設定としては、原作の空白部分を利用しているらしい。
新しい相棒?助手?に若手の警部。
どこか彼を育て導こうとする感のあるポワロ。
事件はポワロのお気に入りの店で始まる。
そして3人の死体。
最後までどうなるどうなる、と一気に読み切れた。
おもしろい。
数年、数十年単位で過去に犯罪の原因がある、というのはクリスティの定番だなあっと思う。
まあ、どんな事件にしろ、原因は過去にあるのは当然なのだが・・・・。
今回は小さな村で起こった悪意が悪意を呼び、もたらされた死がその始まり。
愛だとか憎しみだとか、人間の感情ほど意味分からないものはないもんだ、全く。

ポワロが土に花を描いたシーンが印象的。

若手警部はトラウマ克服できるのか?とか
続けようと思えば続けられるのでは??
ホームズの認定続編もまた出版されるらしいですし、
こちらも是非続編を出してほしいもの。

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2015年11月09日

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