あらすじ
女主人として銀の森屋敷を切り盛りするパット。幸せなはずだったが、姉や兄、そして妹までが結婚することになり周囲からは「売れ残り」と陰口をきかれるように。そんなパットが辿り着いた真実の愛情とは?
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Posted by ブクログ
前半はジュディに何度もふふっと笑わされ、ティリタックとの掛け合いでも笑わされた。
ジュディのどんな話にも「実は俺はその男だったんだよ」「俺はそいつの兄だったんだよ」のように、武勇伝として登場したがる謎の癖を持つティリタックと、それにプンスカ怒るジュディが笑える。そして、流石に悲惨な末路を辿る化物を自分とは言えないティリタックの描写にはさらに笑った。こんな上手に笑いを重ねられるの?すごすぎる。文字で会話のユーモアがわかるのがすごいし、100年前の異国の地の笑いを共有できるのが感慨深い。
後半はジュディの死で泣き、ジュディが今際の際で書いた手紙で泣いた。パットのことを思って、パットに内緒でジングルにチャンスはあると知らせたのだ。ジュディは私が世界で一番大好きなばあちゃんと重なってより泣いた。お人好しで世話好きだから。大好きにならずにはいられないキャラだ。小説で笑わせられるし泣かせられるモンゴメリは本当にすごい。
モンゴメリさん、あなたがこの本を書いた約100年後、日本で1人の人間がその本を読み涙しましたよ。あなたの本はこれからも脈々と受け継がれていきます。
また、シドがおかしくなったのも悲劇。ビニー家との結婚が信じられない。家の中に憎い人間がやってきた状況は私と同じで、ここにも少し共感できた。モンゴメリの小説には嫌なことも起きるけど、パットの場合はそれが長い期間で、読者としての私も嫌な思いをした。もう少し短くても良いな。
そしてまさか銀の森屋敷が燃えるとは思わなかった。モンゴメリは最後は絶対的なハッピーエンドだけど、途中に驚く喪失がある。パットはこの本では大きな悲劇が3つも重なったことになる。
にしても、なぜ主人公やその周りはああもビッチなのだろうか。恋愛系は苦手なのでこの本を読むか迷った。子供時代だけでいい。ただ?笑わされ泣かされたため満足。