【感想・ネタバレ】プルトニウムと半月のレビュー

あらすじ

原子炉の爆発がきっかけで、双子の姉妹・華織と紗織は別々の家に預けられた。しかし失意の華織は自殺の名所とも呼ばれる放射能汚染地域へと自ら踏み込んでしまう。立入禁止の汚染地域で生き長らえる華織、非汚染地域で暮らす紗織、互いに相手を強く求めながらも、決して満たされることのない日々は、ついに意外な結末を迎えた……。第4回日本ホラー小説大賞短編賞受賞の『D‐ブリッジ・テープ』に続き、世界の果てに佇む孤独な魂の反抗と狂気を、まったく斬新な表現方法で描いたホラーワールド。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

裏表紙の概要と読み始めてしばらくの展開が合致せず戸惑ったが読んでいくうちに謎は解けた。

原発事故後の汚染地域はヒャッハーな無法地帯になっている。そこで暮らす若者たちの物語。刊行は震災の11年前。

著者の本は3冊目。イノセンスとその喪失を描く作家という印象。読点の多い癖のある文章。

終盤が怒涛の鬱展開。なぜそうなる。白けてしまった。

「容赦なく殺戮し、容赦なく忘却していく、そんな世界に私はいる」

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2025年05月11日

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