あらすじ
森の奥深く囚われた盲目の王女・レイア。父王からの優しく甘やかな愛と光に満ちた鳥籠の世界は、レイアが成長したある日終わりを迎える。そこで目にした驚愕の真実とは……。耽美と幻想に彩られた美しき謎解き!
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Posted by ブクログ
いやぁすごい作品に出会った
どんでん返しとだけ聞いていたが、まんまとひっくり返されたな
すごすぎて怖くも寒くもないのに鳥肌が
まだ読んでいない人は是非何も調べずに以下を読まずに、本作品を読んで頂きたい!!
レイアⅠ〜Ⅱは作中作なのか、実際に誘拐されているのか
全てを語らず曖昧にすることで、2つの世界がどちらも成立し得る。
作中作で誘拐はなく怜が狂気なのか、誘拐は現実で原口が狂気なのか
「盲目」というギミックで主人公だけでなく読者も闇に放り込んでいる。
・レイア(怜)は原口の、理想的な美的センスを備えた「作品」である。
・怜は原口の狂気的なファンであり、原口の美を踏襲した「作品」を執筆する。
どちらも考えられるように作るの本当にすごい
Posted by ブクログ
前半の世界観が好き
最後少しもやもやする
「父」とダフネが同一人物だということは予想できていたので嬉しかった。
急に主人公が僕と言い出したところが衝撃だった。え?!男の子だったの!って
解説の最後のページの表現すごいと思う
Posted by ブクログ
退廃的で耽美で危うい雰囲気にどっぷり浸かっていたら、ずどーんと崖から突き落とされる事凄まじき。
お名前はかなり昔から知っていたのだけど、食わず嫌いしないでもっと早くに読んでおくんだった…!
これはかなり好みだわ……。
でもまぁ、新装版の表紙も素敵。
他も色々探して読んでみよう。
Posted by ブクログ
今まで読んだことのない、へんな雰囲気で進むところが「百年の孤独」と似てるなあ、と思いながら読んでいたら、あらら、そうなりますか。
初めは、どこかに囚われた盲目のお姫様。ファンタジー、メルヘンの世界かと思いきや、実際の言語や芸術作品が現れ、世界観が混乱する。
父王の優しさや、芸術や自然の美しさと、意地悪なダフネと怖い兵士の暗さによる対比が、まさに光と闇で、題名はそういうこと?じゃあこの先の展開は脱出?それとも父王に何か起こるのか?と思った矢先に、ひっくり返る。ほえ?忙しい話w
さて、ガラッと変わった世界で、元お姫様は、それでも持ち前の頭の良さを発揮する。煩わしいことばかりで辟易しながらも、遂に事件の黒幕に辿り着く。
ところが、最後の最後で、また世界が崩壊。
なんだよ。お前は何がしたかったんだよ、とツッコミたくなる。
「ムーンレイカー」
「神は気まぐれ」
うーん、なんか釈然としないw