【感想・ネタバレ】武士の絵日記 幕末の暮らしと住まいの風景のレビュー

あらすじ

忍藩の下級武士が描いた『石城日記』。飄々とした作者の人柄がにじみ出ており、思わず吹き出すような滑稽味にも溢れている。貧しくも心豊かな武士の日常生活の貴重な記録。『幕末下級武士の絵日記』を改題。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

幕末に生きた忍藩(埼玉県行田市)の下級武士の絵日記についてまとめた一冊。
彼は元々は中級武士であったが、藩政批判をしたために禄を減らされ、妹夫婦の家に居候し、毎日のように近所の友人の家や寺を訪れ、酒を飲んでいる。1日に数件の家で飲むこともしょっちゅう。二日酔いもしょっちゅう。たまに居酒屋(料亭?)で飲むこともあり、重陽の式典に着ていく服もないほど貧乏しているのに、よく金が続くな、という生活。ただ絵を描くのが上手かったらしく、知人んに屏風や扇に絵を書いて酒代にしていたようである。
この本はテーマごと(自宅での飲み会、友人宅での飲み会、寺での飲み会、居酒屋での飲み会など)に分けて書いてあり時系列にはなっていないので、彼が時代を通してどんな毎日を送ったのかはいまいちよく分からない。
また途中に中級・下級武家の屋敷についての論述があり、主人公の日記とは全く離れてしまっている。
ほぼ毎ページに絵日記が掲載されているが、如何せん印刷が薄くて、登場人物の表情など細かいところはほとんどよく分からない。

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2021年09月17日

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