あらすじ
犬並みの嗅覚をもちながら今までその能力を美味しいものを食べることにしか使ってこなかった秋山結月。 そんな彼女が大学で出会ったのは、古今東西の香りに精通する香道宗家跡取り・神門千尋(家出中)だった。 人嫌いの千尋に邪険にされつつも、結月は次第に香りの世界に魅了されていく。香水、精油、そして香木……。初めて耳を傾けた香りは、何より饒舌に秘密を語っていた。 「目に見えるものだけが、この世のすべてじゃない」──人々が香りに託した様々な想いを読み解いていく、ほのかなアロマミステリー!
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香りを感じる能力が、普通の人より高い秋山結月と香道の御曹司神門千尋が、その能力を使い、謎をとき明かすミステリー。
個人的には、3話目の君を想うという話がよかったが、浅葉なつさんが好きな双眼ということばが、ちょっと使いすぎなのではと思いました。また、やや先が読めるはなしだったな〜とも思いました。
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香りをテーマにしたミステリー。ミステリーにからめた愛情あふれるドラマが繰り広げられる。
香りをテーマに、というのが真新しく、またあまりメジャーではない香道の文化にも触れられる面白い物語。
作中、香りを表現する際に風景に例えられる、しかもその風景描写が精緻なもので目の前にその光景が広がっているかのように感じることができた。
香りを風景で捉える新鮮さ、そして豊かな文章表現。興味を惹かれる心安らぐ作品。
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異常なほどの嗅覚を持つ女子大生が香道家の跡取り息子と”香り”を鍵に謎を明らかにしていくライトミステリー。
3つのエピソードが語られるが、どれも結構切ない。
とくに最初の話は他の話がハッピーエンドに落ち着くのに対して、この話はもはや手放しのハッピーエンドにはなりえない喪失感があって胸が痛い。けれどそれだけに個人的には一番好きなお話。
これは作者の作品としてはかなり初期のものなので、伏線の貼り方とか語り口が少し弱い気がする。
あと主人公と御曹司との間に恋愛要素がほとんどないのは個人的には残念だ^^ 続巻があれば、そういう展開もあったのかな?
某作品を思い出す…
香りに着目した作品…なんだか、阿部暁子先生の、『鎌倉香房メモリーズ』と似ているエピソードが…どっちが先なんだろー?たまたま被った?
主人公の性格は、こっちは完全に「あー、浅葉さんやな」って感じで特長は出せてますね!
でも、個人的には『鎌倉…』の方が深くて好きです。五巻あるから香道についてもある程度深く出てくるし。この作品で、「匂いモノ面白いかも」と思ったら、ぜひそちらも✨もちろん、こちらはこちらで楽しいですよ!(笑)浅葉さんファンだったらぜひ!そして浅葉ファンは、「神様の御用人」必読です。
香彩七色
食いしん坊の結月の犬並みの鼻の良さから物語が始まり思いがけず知り合った香道の家元の跡取り息子。家出中とは?何があったか知りたい!厳格な父と色々な香りを知っておきたい息子が意見が対立しただけで家出をするだろうか?もっと複雑な事情がありそうな?香りから物語が始まるなんて目の付け所が新鮮で景色が見えてくるような表現は流石浅葉なつ様!楽しかったです
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神様の御用人からの作家読みです。もうちょっと続きが読みたいです。ちょっと不完全燃焼気味。香道は知っていたのですが、やっぱり一般的ではないので、知らない部分も多く、香道の嗜みや味わいかたがわかって面白かったです。「香、満ちました」って言葉もいいですね。どのお話もじーんときました。
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香りを聞く。香りから連想した風景や色を言葉にする。きっと自分でやったら難しい。でも、この本では、文字として読んでいるだけでなんとなくだけど、香ってくる様な気がする。
香りっていろんな表現ができて、素材が植物だからこそ、花言葉などとも紐づける事ができる。
香りが楽しいと思えるライトな小説。
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香りの話をからめつつ、日常の謎を解くタイプの
ストーリーだった。3個の話は、それぞれ独立の謎が
絡んでいるけど、それぞれが温かみのある話に
なっていて、そのあたりが良かった。
続編があったら、読んでみたいかと思う。
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新しめの作品かと思いきや、そうでも無かったみたい。ということは、続編は出てないのかな?
主要人物や街の情景など、これで舞台設定が整ったかな、ここから本編開始かな、という読後の印象だったので、続編出てないならちょっと惜しいなぁ。
香りっていうテーマ、興味深いのだけど。
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試香
一炉:初恋
秋山結月
啓太
神門千尋
二炉:勝れる宝
結月
神門千尋
隆平
東水寺海棠
三炉:君を想う
結月
神門千尋
隆平
愛美
杏奈
香、満ちる
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全体的に香りにまつわるミステリーなので、読んでいる最中、「これってどんな香りだったっけ?」となる。そこも楽しめると、この本は物語としても、香りとしても楽しめると思う。
香りに詳しくなくても、結月は食べ物が好きなひとなので食べ物にたとえたりしてくれるため、ある程度は楽しめる作品。
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(内容)
犬並みの嗅覚をもちながら今までその能力を美味しいものを食べることにしか使ってこなかった秋山結月。 そんな彼女が大学で出会ったのは、古今東西の香りに精通する香道宗家跡取り・神門千尋(家出中)だった。 人嫌いの千尋に邪険にされつつも、結月は次第に香りの世界に魅了されていく。香水、精油、そして香木……。初めて耳を傾けた香りは、何より饒舌に秘密を語っていた。 「目に見えるものだけが、この世のすべてじゃない」──人々が香りに託した様々な想いを読み解いていく、ほのかなアロマミステリー!
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いろいろな香りを嗅ぎ分けることができる主人公・結月。香りから料理に何が使われているかわかるとか、以前そんな特殊能力を持った人の話は聞いたことがありましたが、物語として読むのは初めてで、大変面白く読ませていただきました。
食材を言い当ててる部分とか想像ただけでお腹が空いちゃいました。
香道の跡取り・千尋は香りに関する知識が豊富でへー!と感心する雑学的な多かったです。香道に関してはさっぱりわからないけど私もアロマオイルを集めていたりするので香りを想像する楽しみもありました。3話のお話でしたが続きとかないのかな??千尋のお父さんの話とか従兄弟の隆平の話とかもっと詳しく!っとちょっと物足りない。
1話目の恋文が好き。そうだろうなと思いつつもそういう方法もあるんだと女心に響きました。
H28.3.12
Posted by ブクログ
作者読み.作者には珍しい?ミステリで素人探偵もの.
相変わらず軽く読みやすいのだけど,「犬並みの嗅覚をもつ行動的なヒロイン」と「香りに深い知識をもつ安楽椅子探偵」のようなはっきりとしたステレオタイプでもよかったように思う.ちょっと人間関係が希薄で物足りず,ヒロインは狂言回し気味なポジションにも感じる.
レーベル的に続編はなさそうだけど,ちょっと惜しい作品なので先が読みたい作品.
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すっかり流行りになった素人探偵もののバリエーション。
香道という目の付け所はいいですが、登場人物の構成は陳腐すぎるかな。
香りに関するウンチクは浅いものだし、布石も単純なのですぐに結末が予想できますが、文章が上手なので軽く読むには充分でしょう。
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残すところ後一章。その時点での感想です。
久しぶりに読書出来ました(笑)
それが緊急入院という…。
安静のため、する事がないので買ってきてもらいました。
なかなか美味しそうな内容です。主人公が食べるの大好きな女の子で、話の中に食べ物が出てきます。
基本は香りなので、その話につながっていくのですが、やっぱりお腹の空く話な気がします(笑)
今よく目にする日常のミステリーのお話だなぁと読んでいて思いました。
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香道に触れたことのある身としては、香道を扱ったお話って珍しいな~と思わず手に取った一冊。
遺された香りのメッセージを紐解き、目に見えない真実へと誘う、、、というコンセプトはとても面白いアプローチだと思うのですけれど、人物や背景等些かちぐはぐ感は否めない。
続編ありきなのかな?
ただ、作中で語られる香りについてのあれこれは、香道に関しては勿論のこと、アロマや香水等身近にある様々な香りを分かりやすい語り口で扱っているので楽しめます。
余談ですが、作中にチラッと出てきた日曜家族ドラマ『野菜デカ』が少々気になります(笑)
Posted by ブクログ
ジャケ買いだったけど、なかなかに。
香りの表現は難しいよなあと思った。私が気にするのは、「におい」は嫌なもの、「かおり」は好きなものに使いたいなあってことくらい。
自分は嗅覚を働かせていたかなあと思った。ちょっと日常の香りを気にしてみようかと思う。