【感想・ネタバレ】酒場の文化史のレビュー

あらすじ

石器時代の洞窟にはじまる「ドリンカーの楽園」はどう変化してきたのか? 宿屋(タヴァン)、イン、パブ、キャバレー、カフェ、ギャンゲット、ジャズ・クラブ……。19世紀から20世紀にかけて起こった酒場の革命とは? ギリシア神話、チョーサー、シェイクスピア、ディケンズ、バルザック、シムノン……。同時代の小説をも資料として読み込み、人間臭い特殊空間の変遷を活写する。(講談社学術文庫)

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Posted by ブクログ

酒場はちょうど、人間関係の境界線上にあるものらしい。つまり、酒場はつねにグレーゾーンなのである。だから、酩酊、不健康、暴力、セックスなどの「悪徳」と無関係ではいられない。しかし、芸術、笑いのような、人間的な個性を育てられるのも、やっぱり酒場ならではなのだ。

本書をつまみに、紹介されていた文学を傾けるというのも悪くないかも。イッキに読むには、情報量が多すぎて、悪酔いしてしまいそうだ!

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2013年02月28日

Posted by ブクログ

ヨーロッパの酒場の歴史を俯瞰した一冊。
各時代ごとの文学作品や、絵画などから、酒場の状況を導くあたりが興味深いですね。
絵画にあるジンの樽の文字が、今も流通しているジンの名前だったりすると、にやっとしたくなります。(^^;
それにしても、中世では子供を寝かせるためにジンを呑ませていたのかぁ。
ひどい話ではあるなぁ。
この調子で、日本版も書いてくれるといいんですけどね。

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2018年11月12日

Posted by ブクログ

一口に酒場と言っても、いろんなルーツ、エピソードがあって面白い。最古の酒場は洞窟?酒場は独り立ちするまで宿との一体設備だった?パブのパブリックの「パブ」なのに、なぜかヴィクトリア朝の産物だった?
米国禁酒法でヨーロッパのワイン事業が打撃を受けたり、カクテルは3時のおやつだったり、酒の歴史はダークで怪しくて、アンダーグラウンドゆえ味わい深い。

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2015年01月25日

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