あらすじ
石器時代の洞窟にはじまる「ドリンカーの楽園」はどう変化してきたのか? 宿屋(タヴァン)、イン、パブ、キャバレー、カフェ、ギャンゲット、ジャズ・クラブ……。19世紀から20世紀にかけて起こった酒場の革命とは? ギリシア神話、チョーサー、シェイクスピア、ディケンズ、バルザック、シムノン……。同時代の小説をも資料として読み込み、人間臭い特殊空間の変遷を活写する。(講談社学術文庫)
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Posted by ブクログ
酒場はちょうど、人間関係の境界線上にあるものらしい。つまり、酒場はつねにグレーゾーンなのである。だから、酩酊、不健康、暴力、セックスなどの「悪徳」と無関係ではいられない。しかし、芸術、笑いのような、人間的な個性を育てられるのも、やっぱり酒場ならではなのだ。
本書をつまみに、紹介されていた文学を傾けるというのも悪くないかも。イッキに読むには、情報量が多すぎて、悪酔いしてしまいそうだ!
Posted by ブクログ
ヨーロッパの酒場の歴史を俯瞰した一冊。
各時代ごとの文学作品や、絵画などから、酒場の状況を導くあたりが興味深いですね。
絵画にあるジンの樽の文字が、今も流通しているジンの名前だったりすると、にやっとしたくなります。(^^;
それにしても、中世では子供を寝かせるためにジンを呑ませていたのかぁ。
ひどい話ではあるなぁ。
この調子で、日本版も書いてくれるといいんですけどね。