あらすじ
南久阿(なくあ)といふ蜘蛛神ありけり。大蜘蛛と八咫烏(やたがらす)を従へ、侵略者と対峙するものなり。南久阿、野に下りて、神田太郎(かんだ・たろう)を配下とす。その者、年齢十七ばかりの童子にてありける。南久阿、神田太郎と連れ立ちて、荒ぶる神を鎮めんとす。――カワイイ神様が日本を救う!? 『怪物王女』光永康則が描く、救国×鎮守ミッション!!
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Posted by ブクログ
著者の名著、怪物王女内に登場する蜘蛛の神、南久阿を主人公としたスピンオフ作品。
怪物王女内に登場したキャラがこの作品に出てくることもあるので
怪物王女が好きでも南久阿が嫌い。という稀有な人がいたとしても要チェックだ。
雰囲気的に大胆にクロスオーバーしそうだし。
内容はほとんど怪物王女。
南久阿と行動を共にする人狼の銀子さんが素敵、リザより素敵な人狼かもしれない。
一番特筆すべき点は、怪物王女最終巻で告知されたように
巻末付録のケルベロッテちゃんが怪物王女の終了に伴い、こちらに移った事だね。
第3巻から掲載されているけど、新規対策としてやたらに説明口調。それがまたいい。
Posted by ブクログ
読書録「南Q阿伝1」4
著者 光永康則
出版 講談社
p41より引用
“この土地の神は荒れている
天変地異や災害が続いているのは
神が荒れているせいだ”
目次から抜粋引用
“南久阿、家来を得る
南久阿、恵方を巻く
南久阿、洋上に赴く
南久阿、海を凪ぐ
南久阿、防衛線を張る”
蜘蛛の神様とその下僕を身に宿した少年を
主人公とした、日本を侵略しようとする存在
との戦いを描いた物語。
幼い頃、大きな蜘蛛の亡骸を埋葬した少
年・神田太郎。彼の特技は、三階から飛び降
りること、しかし、その飛び降りた姿を見て
も、平然と彼を呼び止める少女に出会った…。
上記の引用は、とある地域の神主に対して
かけた、主人公・南久阿の言葉。
古くから続く伝統は、もともと災害などを沈
めるために行われていたりしたものが、多く
あるようです。この話では恵方巻きが神事と
して行われますが、これってそんなに昔から
あった行事でも無い気がしますが。
全国的に広まったのが最近なだけで、特定の
地域では古くから続いていたのかもしれませ
んね。
神様と伝統行事を身近に思うことが出来る
ようになりそうな、楽しい一作ではないで
しょうか。
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