あらすじ
料理家・高山なおみが、鼻とベロで味わった本の話と、そこから生まれた料理の物語。全24話レシピつき! 本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』の好評連載を単行本化。原田奈々による写真も、フルカラーで収録。
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Posted by ブクログ
高山なおみさんが鼻とベロで味わった本の話と、そこから生まれた料理の物語。
ぱらぱらとめくった時にちらちらと見えた「家守綺譚」の鶏肉の煮物、「それからはスープのことばかり考えて暮らした」のじゃがいものサラダのサンドイッチ、「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」の卵としらすのチャーハン、「すいか」のおにぎり、「ムーミン谷の11月」の肉桂ビスケ…
わー!!早く読みたいよー!!
読みたい本も増えました。
レシピと写真を見ているだけでなんだかお腹がすいてきます…
読書欲と食欲がムクムク…秋にぴったりの一冊でした。
高山なおみさんのさっぱりしているけど優しい文章、本とご自分の生活、日常とに寄り添って綴られた一文一文にリラックスしながら読むことができました。
Posted by ブクログ
一気に読む、、というよりは、空いた時間につらつらっと読むのが合う本、という感じでした◎
日々ごはんよりも、コラムよりな文章のようで、みずみずしい文体からにおいや風景が立ち上がってくるような。
章によってさまざまでしたが、とても好きだなあ。と思えるものがいくつかありました◎料理も、作ってみたいもの、多しです。
「下町のドンペリ」
ミルクが泡立ったちょっと苦めのカフェオレは、厚手のごっついカップで現れた。若いころ、夏になると住み込みでアルバイトをしていた山小屋のコーヒーみたい。女主人は、こちらから声をかけない限り、いつまでも放っておいてくれる。聞いたことはないけれど、好きな感じのする音楽がずっとかかっていて、日本語の歌詞だから最初は気になっていたのだけど、そのうち耳慣れた。カフェオレは本当にたっぷりなのでなかなか減らず、厚手のカップのせいか、いつまでもいつまでも冷めないのだった。