【感想・ネタバレ】「退化」の進化学 ヒトにのこる進化の足跡のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

サメの顎が退化した耳小骨、トカゲの眼のなごりの松果体、舌にのこる「二枚舌」の痕跡、男にもある「子宮」、サメ肌から生まれた歯など、祖先とは機能を変えたり、失ったりした器官をみれば、ヒトの進化の道をたどることができる。人体には「ユネスコ世界遺産」に負けない「自然遺産」がある。さあ、このガイドブック片手に、人体遺跡めぐりの旅に出よう! (ブルーバックス・2006年12月刊)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 非常に興味深い内容だった。

進化の反対が退化ではなく、進化は退化とともに起こる。

猿と人間は同じ先祖から進化し、一般には人間は猿が進化したものと考えられているが、機能的に見ると人間より猿の方が進化している部分がある。

人間の耳は魚類のえらが進化したもので、耳管はかつて口から飲み込んだ水の噴水穴へ排水路だったなど

胎児が生物の進化の過程を経て人類の形態となることは知っていたが、その痕跡がこれほどまで残っているとは、また誕生後も成長とともの骨や臓器が進化(退化)していたのは驚きであり、これが人間の年齢を特定する手がかりになるというのも興味深かった。

0
2014年12月10日

「学術・語学」ランキング