あらすじ
「(すべては情報という)社会でおそらくいちばん忘れられそうなこと、それはモノである。モノとカタカナで書くのは、私の場合には、ある対象があって、それが五感のすべてで捉えられる、という定義になる。……私は日本人で、人間を中心に考えるから、ヒトから見たモノ、それで社会を論じたい。以前からそう思っていた(養老孟司氏のまえがきより)」。 このような立脚点から養老氏が知見を論じ合うのは、ダム行政に手腕を発揮し、また地形やデータから日本文明の歴史を解き明かしてきた元国土交通省河川局長。石油高騰、温暖化、食料・水不足、少子化などの問題の本質に迫る。「日本人は既に一度エネルギー枯渇を経験している」「温暖化対策に金をかけるな」「小さいことが好きな日本は世界の見本になり得る」、さらに「自殺する人は傲慢」という卓見まで。戦う農業経済学者・神門善久との鼎談「日本の農業・本当の問題」も掲載。ものの見方、日本の見方を変える一冊。
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Posted by ブクログ
読んでいて今までのものの見方がすごく一方的で小さな視点しか見ていないのではないかと感じてしまった。広い視野を持つためにはあらゆる文献をこれからも読んでいきたい。
Posted by ブクログ
副題の「環境・食料・エネルギー」について元建設省官僚で河川事業に詳しい竹村公太郎氏と、教養においての大家養老孟司氏の対談。環境問題は非常に難しい。また「日本の食と農」の神門善久氏を加えた鼎談もあり、現在の問題点が詳らかにされる。簡単な解決方法はないのだけれど、現実にこうした知の積み重ねで物事が進んでいることを願わずにはいられない。
Posted by ブクログ
おもしろかったところ
・水は日本が誇る資源、水力発電の有効利用を
・江戸時代以前は木材がエネルギーだったが、枯渇による人口増ストップ がおこった。
・利根川東遷以前は、江戸を含む関東平野は湿地帯、葦だらけだった。
・食料自給率は、生産額ベースでは70%あり、40%はカロリーベース
・「傷つく」という言葉で討論を封じてしまう風潮への警告
疑問など
・石油採掘は2010年がピーク?
・水源の中国資本による購入にも触れてほしかった。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
石油高騰、温暖化、食料・水不足、少子化…。
これらの問題を概念ではなく具体的なモノ、データに則して考えれば、本質が見えてくる。
知見を論じ合うのは、解剖学の賢人と、ダム行政に手腕を発揮してきた元国土交通省河川局長。
「日本人は既に一度エネルギー枯渇を経験している」「温暖化対策に金をかけるな」「小さいことが好きな日本は世界の見本になり得る」、さらに「自殺する人は傲慢」という卓見まで。
戦う農業経済学者・神門善久との鼎談も掲載。
ものの見方、日本の見方を変える一冊。
[ 目次 ]
第1章 人類史は、エネルギー争奪史
第2章 温暖化対策に金をかけるな
第3章 少子化万歳!―小さいことが好きな日本人
第4章 「水争い」をする必要がない日本の役割
第5章 農業・漁業・林業 百年の計
第6章 特別鼎談 日本の農業、本当の問題(養老孟司&竹村公太郎&神門善久)
第7章 いま、もっとも必要なのは「博物学」
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
仕事の参考になるかなと思いさっくり読み。全体を通した主張はさておき、初めて知れたことがあって面白かった。
・縮み思考の日本人の話→最後はちょっと飛躍した気もするが興味深い
・水について、国際河川がない日本はプレゼンス高→島国の利点。逆に日本列島も複数の国に分かれていたら大変なことになっていたはず。
・日本の漢字の部首で最も多く使われているのはさんずい。お金を湯水のごとく使うという表現は他国にあるのか→調べてみたい
・一点だけモヤっと
「少子化の原因は『今結婚して子供を作るのは危ない。この世の中で子供が幸せになるかわからない』という直感を感じているのでは」という一文があったが、子供ではなく自分のことを考えるようになったからだと思う。昔にくらべ大人の幸せの形もいろいろ増えた。今結婚して自分が幸せになるかわからない。と思うようになったからでは?
作者の文章は【子供が欲しい人が、結婚する前から子供のことまで考えて、だから結婚しない。少子化】という図式になっているがそこもズレている気がする。子供が欲しい人は結婚するし、子供が欲しくない人は結婚しない。ライフスタイルや価値観の変化に伴い後者の人が増えた、というだけでは?
世代なのか男女の差なのか、本の本筋ではないのに妙にもやもやしてしまった…。