【感想・ネタバレ】ダ・ヴィンチ 2025年6月号のレビュー

あらすじ

本とコミックの娯楽マガジン『ダ・ヴィンチ』2025年6月号の第1特集は、作家生活25周年を記念した「伊坂幸太郎 次世代に受け継がれる物語」。
2000年『オーデュボンの祈り』でデビュー以降、四半世紀にわたり文芸シーンのトップランナーであり続け、エンターテインメントの可能性を更新してきた伊坂幸太郎さん。
近年は、伊坂さんの物語や作風、創作者としてのスタンスに影響を受けたと語る次世代の作家たちも活躍しています。伊坂作品のどんな点に魅かれ、何を学び、どう自分の糧にしているのか。彼らの創作や伊坂との対話などから探ります。
第2特集は「東村アキコのはじまりをマンガと映像でうつし出す『かくかくしかじか』」。多くの人の涙と共感を誘ったマンガ『かくかくしかじか』がついに映像化。
実写化に伴い、原作者である東村アキコさんは脚本執筆と作中に登場する美術作品の監修を務め、ロケハンや撮影にもすべて立ち会ったそうです。原作マンガとはまた違う形で描かれる、表現者・東村アキコのはじまり。
マンガと映像、それぞれの魅力を通して、東村アキコの軌跡を追いかけます。

表紙★高橋一生

※本誌の誌面と一部異なり、掲載のない頁・写真等がございます。

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Posted by ブクログ

ブク友の皆さまこんにちは。
先日は、私の体調をご心配いただいたコメント等ありがとうございました。
おかげさまで、一昨日受診してきて体調は完治はしませんが、だいぶんよくなりました。本も読めます。ご心配いただきありがとうございました。

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今月号のダ・ヴィンチは伊坂幸太郎さんの特集が目当てで買いました。
作家生活25周年だそうです。
タイトルは「次世代に受け継がれる物語」。


25周年なんですね。
私が地元の小説講座でお目にかかったのが、2004年と2005年なので、もう20年以上たったのですね。
伊坂さんも私もまだ30代でした。
この本、伊坂さんの写真もたくさんありますが、まだまだお若く、颯爽としていらっしゃいます。
隣県の仙台のジュンク堂で『オーデユポンの祈り』の単行本を1冊だけ発見して(まだ、そのころはデビューされたばかりで平積みではありませんでした)購入したのは今でもよく覚えています。


実はこういう感じの特集が前にも何の本か忘れたのですがあって、そんなに大したことはなかったのであまり期待していなかったのですが、この特集は凄い!と思いました。数えたら特集ページが39ページもありました。


「次世代に受け継がれる物語」なんですね~。
伊坂さんが大御所になられてしまったのかな、と思うと嬉しくもあり、淋しくもありです。


伊坂さんと朝倉秋成さんとの対談。
次世代作家が伊坂作品を”種”にした掌編。イラストも寄せられています。(なんと七名も)
阿津川辰海さんと斜線堂有紀さんの対談。
杉江松恋さんによる振り返りなどもあります。


斜線堂さんが伊坂作品で一番影響を受けたと思っているのは、勧善懲悪への向き合い方です。
とおっしゃられているのは、私は作家ではありませんが、勧善懲悪が伊坂さんを好きになったきっかけだったので「やっぱり!」と思いました。
ちなみに斜線堂さんは伊坂作品の中では『重力ピエロ』が一番お好きだそうです。
阿津川さんは中学二年生の時に『ゴールデンスランバー』を読み感想は一言「絶品」だったそうです。
阿津川さんは2023年に出た『777』に大ハマりして出版社から出ているグッズを全部買ったそうです。
私にもグッズの販売のお知らせがきていましたが、値段が結構高かったので、何も買いませんでした。記念に何か買っておけばよかったかな~と思ってしまいました。


特別書き下ろしエッセイでは「作品と音楽について」伊坂さんが語られています。
今月末に出版される『パズルと天気』。
『パズルと天気』では斉藤和義さんの『ユーモアで』がいつも頭にあったそうです。曲は知らないので聴いてみたいです。


『パズルと天気』は短編集ですが、年末に出る長編書き下ろしミステリーもとても楽しみです。

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

伊坂さん特集と知ってダ・ヴィンチ初購入。
短編小説よりボリュームがありました。

お目当ての伊坂さんインタビューには大満足。
語り口調が小説の登場人物のようで、ひとり静かに興奮しました。
書き下ろしエッセイ、伊坂作品をモチーフにした掌編、伊坂ファンの作家さんによる対談も全て面白かったです。
伊坂さんについて語りたくなったらこの雑誌を開こうと決めました。購入してよかった。

その他、瀬尾まいこさん、朝比奈秋さんがそれぞれ「ありか」「受け手のいない祈り」について語られているページがあり、ちょうど2作とも読みたいなと思っているところなのでますます読みたくなりましたし、三浦しをんさんの連載はさすがですね。飛び抜けて面白かったです。

巻末には先日読み終えたばかりの牟田さんの著者の編集者さんのお話も掲載されておりました。総じて満足度の高い一冊でした。

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2025年06月22日

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