【感想・ネタバレ】移された顔のレビュー

あらすじ

交通事故によって脳死となった親友の顔が、大火傷を負った私の顔に移された。彼女の家族は、恋人は、私の親は、そして私は、これまでと同じように、暮らしていけるだろうか? 「顔移植」の可能性と抱える問題点について、医師であり作家である著者が、短編、戯曲、詳細な解説、と縦横無尽に語り尽くした類書なき作品集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

短編と戯曲。
短編は主人公の強さに感動した。戯曲はやや感情移入し辛かったけど、目先が変わって面白い。
手術シーンは生々しくてなかなかきつかった〜
医療技術が発達しても、顔を移植するということには心理的に大きな負担がかかるんだなあ。自分だったら耐えられるかどうか。。
「人」は「顔」。中身は関係ないというわけではなくて、顔が変わることの力は強すぎる。しかも知らない人ならまだしも親友の顔になるなんて。

帚木さんもお医者さんだから、後書きも興味深い。現実に顔を移植して強く生きている人がいるってことが衝撃的でした。

0
2015年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

医療エッセイなのかなと思っていたら創作だった。
夫の暴力で顔を失った女性の短編、事故で脳死状態の友人から顔をもらった看護師と青年医師とのロマンスあふれる戯曲。顔移植は現実化しているらしいが、臓器移植とは異なる心理的な拒絶があるのかも。

着想はおもしろいが、やや凡庸なストーリーだった。
顔を変える、ペルソナ願望って珍しくないのかもね。

0
2014年11月08日

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