あらすじ
「昔は優しかったのに、キレやすくなった」と嘆く男性は多いが、実は妻の性格は出会った当初から全く変わっていない。恋人が可愛く思え、短所さえ許せたのは10~20代に盛んに分泌される自らの男性ホルモンの仕業に過ぎないのだ。故に、分泌が減り冷静になった時「こんな女だと思わなかった」と後悔するのは自然の理。男にとって女はエイリアンにも等しい異なる存在なのである。夫婦は上手くいく方が奇跡で、男女お互い様だ。600人の夫婦問題を解決した著者が、夫婦生活を少しでも賢明に過ごすための「家庭内マネジメント」を提言する。
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Posted by ブクログ
具体的な戦略というよりは、心構えの方針として読むとなるほどなと思わされた。
家事の妻独自ルールは出向先のルールと捉える、自分の貢献が認められないとしてもチームとしての業績を上げるため自分が認められたいという欲を捨てる、よろしくおねがいしますなどの挨拶と同じように感謝の気持を表す、など会社での仕事と捉えれば、不思議と理不尽さは感じなくなるのかもしれない。
匿名
まず、冒頭で結婚は男と女両方の「一時の気の迷い」によるものであると喝破している。そして、男性と女性の性格と特性の違いを述べていく。女性に対するひとつひとつの指摘が的を得ている。妻の怒り恨みは無期限有効・利子付きのポイントカード制など、真実であるが恐ろしい指摘である。
そして戦略であるが、家事に関する指摘が一番共感できた。家事は中途半端に手伝うものではないのだ。やり始めたら、自分の分担した仕事は「何があっても必ずやるべき仕事」なのである。私の場合、弁当箱を洗うのは完全に自分の分担になった。私がどんなに遅く帰って来ても、妻が一日中休みであろうと関係ない。はじめの頃は少しはやってほしいという甘えた考えがあったが、今は完全に割り切ってなるべく早くすますことにしている。
定年後の記述に関しては、対象がバリバリの仕事人で地位も高い人であるので、私の場合はちょっとあてはまらないところがあると感じた。
性に関する記述がなかったのが残念である。(性に関しては作者は分冊本を出していた)
孤立は避けたいが、コミュニティとの関わり方がわからない。仕事を中心の暮らしを続けているかぎり、そんなに気にする必要もないと感じるがどうであろうか?
妻に逆らわず、まあまあ自分の守備範囲をもって生活するような過ごし方は、満点とはいえないが、及第点と思う。
Posted by ブクログ
手術後に自分が、自宅で絶対安静にしなければならなくなったものの妻の視線が気になって思わず手にとった。家庭の事をほとんど任せっきりになっていたので大いに反省すると共に、家庭内での「処世術」を学び密かに実行に移していこうと思った。特に生真面目な男性が読むと良いと思う。
個人的には妻が何事も生き生きとできるよう以下のことを心がけたいと思った。
①家事、特に料理をできるようになって「いつ、私が居なくなっても大丈夫」と思われるくらいになる。
②男女の違いを理解し、妻のコミュニティーには口出しせず本人の自主性に任せる。
③収入の伴わない仕事(ボランティア)であっても妻のために推奨する。
一番の気づきは「男と女は全く違う生き物で、時に衝突するが、違いと対策さえ取れば、老後をより良く生きていく指針も立てる事ができる」こと。