あらすじ
あらゆる領域に巨大な影響を与えたフーコーの最も重要な著作を気鋭が四十二年ぶりに新訳。フーコーが『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』を生み出した自らの方法論を、伝統的な「思想史」と訣別し、歴史の連続性と人間学的思考から解き放たれた「考古学」として開示する。それまでの思考のありかたに根底から転換をせまる名著が新たなすがたで甦る。
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Posted by ブクログ
総合書?全て?そういう印象。理解が追いつかない。追いつかないなりに読み進めていた。
科学とか歴史とか医学とか文学とかイデオロギーとか、絶対化とか相対化とかそういう既存の区別や方法を一旦無化するというか、俯瞰するようなスタンス……なのかな。構造主義的な。
意味が無い、などと言って私たちは悩んだり笑ったりします。しかしながらそれらのすべての事象には意味が無いわけではありません。意味があるけれども、意味があることには意味が無いのです。(←ちょっとよくわかりません)
松岡正剛氏が言っていたことそのものだな。テクストが作られるということは、ある個人としての著者が書くというよりもずっと総合的な営為なんだな。相互編集的。
削ぎ落すと、読んだり書いたりすることって何なんだろうね、っていう本かなとも。読み書きについて(ついて、っていう場合はそれを上から見下ろすことになるね)、フーコーさんかなりタイヘンなお仕事されてますね。妥協を知らないのかな。“真面目さ”の究極体か?
おもしろかった。時を経てまた読もう。
Posted by ブクログ
知の考古学
(和書)2011年02月02日 20:45
1995 河出書房新社 ミシェル・フーコー, 中村 雄二郎, Michel Foucault
通読だけしてみました。
読んでいる間は頭がスッキリして何かが明確化されそうな印象を受ける本でした。ただ何処かここが凄いとか感じる訳でもなく、良い緊張感を読書中にかんじる、そういう類の本でした。
『臨床医学の誕生』だけ主要書では読んでいないようなので何処かで手に入れて読みたい。