あらすじ
★「人を操る」とは「良好な人間関係を築くこと」につながるのです★
人間関係の悩みを解決して、円滑なコミュニケーションを行なう方法のひとつに、心理学をベースにしたコミュニケーション法が存在します。
心理学的見地から、相手の表情やしぐさ、行動を分析して心理状態を把握し、コミュニケーションに役立てる心理術のなかでも、相手を「支配する」(=操る)心理術にフォーカスしたのが本書です。
コミュニケーションとは言い換えれば「操り合い」のこと。心理学をベースにした心理誘導に役に立つ考え方や具体的なテクニックを学ぶことで、コミュニケーションスキルは大きく向上することでしょう。そう、「人を操る」とは「相手との良好な人間関係を築くこと」につながるのです。
本書では人を操るための心理学や心理テクニックを紹介するために、「心理学」「心理術」の専門家への取材を敢行。心理学の基本や相手の心を透視(見抜く)技術について紹介するとともに、メインコンテンツでは相手の行動や心理を自分の意図した方向に誘導する心理術を紹介しています。
★本書の特徴★
point 01:心理術の類書があるなかで、相手を「操る」心理術に特化した内容に。
point 02:テクニックを羅列した心理術本ではなく、前提となる心理学の基本も説明しながら、具体的なテクニックまで紹介。
point 03:A5版の版型を活かして、適宜解説イラストや挿絵を掲載。文字だけでなく、視覚的にも読みやすい構成に。
point 04:心理学・心理術を専門とする複数の識者への取材をもとに、学術的な裏付けのある構成・テキスト内容にすることで、信頼感のある内容に。
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Posted by ブクログ
人間の無意識な行動の特徴が解説されていて、とても興味深く読めました。人間の無意識な行動や傾向がよくわかりました。
黄昏効果
人間の判断能力は夕方に激しく低下するので誰かを説得したいときは黄昏時がよい
ロミオとジュリエット効果
目的に対して障害が多いほどそれを乗り越えて目標を達成しようという気持ちが高まる。恋愛でも同じ。
誤前提暗示
他にも選択肢はあるはずなのに、与えられた選択肢の中だけで判断してしまいやすいという心理
瞳孔
興味のあるものや心地よいと感じるものを見ると瞳孔が開く
手のひら
手のひらを見せることは相手に気を許しているという心理の現れ
返報性の原理
一方的に与えられ得をすると人は罪悪感を強く感じ、お返しをしなくてはならないと考えるようになる
類似性の原理
人は物事の考え方が似ている人に好意を抱く
希少性の原理
希少なものほど手に入れたいという欲求が強く働く
ミラーリング
相手の動作を真似ることで、共感しているという感情を動作により無意識に伝えることができる
説得するには低い声でゆっくりと
声の低い候補者の得票率は声の高い候補者より高くなる傾向がある
ランチョンテクニック
おいしい食事をしながら交わされた会話は好印象を残す
SVR理論
人間関係の深まり方の3段階
①外見㊁価値観の共有㊂相手の望みを察知し協調する
ザイアンスの法則
人間は知らない人に攻撃的で冷淡
人間は会えば会うほど好意を抱く傾向がある
吊り橋理論
緊張感のある体験を共にすると恋愛感情に発展する可能性が高い
女性は共感を求める
甘い言葉はメールの方がより感情の盛り上がりを生む
傾聴は相手から信頼を得る
まばたきが多い人は信用できないという印象を与える
見つめ合った視線は先に外しが方が心理的に優位
相手の右側から近づく方が警戒心が和らぐ
3秒程度のしっかりとした握手が信頼感を勝ち取る
ボディタッチは親密度を高める。
女性は髪や頭を触られると弱い
Posted by ブクログ
プライベートや職場の人間関係、さらには男女の恋愛の場でのコミュニケーションスキルに悩んでいる人は多いことでしょう、そんな方々にぜひ本書を読んでいただきたいと思います。
(感情はまず口元に現れる)……口元がゆるんでぼうっと開いているような人はだらしない印象を周囲に与え、きりりと口を閉じている人は知的で緊張感に溢れた人という印象を与えます。人は我慢していたり、緊張した心理状態にあると、口元の筋肉がこわばる傾向。相手と会話をしているときに口を固く閉じたままにしていると拒絶のサインとして受け取られてしまう。人が本当に笑うときというのは、はじめに口元がゆるんできて、その後から目が遅れて動くもの。
(話すスピード?)……話すスピードは相手の年代によって変える必要があります。年をとるほど自分が感じる時間の経過はどんどん遅くなり、実際の時間の経過のほうを早く感じるのです。50代の人に向けて話すときは、20代の人に向けて話すときより、ゆっくりと話したほうが印象がよいといえます。
(女性は行動をほめて恋心を抱かせる)……基本的に男性よりも女性のほうがうたがり深いので、能力をほめたところで猜疑心を抱かせることも。それよりも、相手の行動や行為そのもの、つまり結果よりもプロセスをほめるほうが効果的です。コツコツ頑張っている姿をほめることが大切なのです。理解を示しながらほめるのもポイント(女性は共感し合うことを求める気持ちが強い)。内面をほめたり、ちょっと違う角度からほめる。
(ギャップ効果とは?)……”意外性”。相手があなたに抱いていない好ましい部分を見せる。相手があなたをどんなイメージでとらえているか?
Posted by ブクログ
タイトルにぎょっとするけれど、そこまで「黒い」ことはなく、以前読んだような内容が書かれていた。ミラーリングとか名前を呼ぶとか、ドア・イン・ザ・フェイスとか、フット・インザ・ドアとか使ってみようと思う。