【感想・ネタバレ】他人を支配する黒すぎる心理術のレビュー

あらすじ

★「人を操る」とは「良好な人間関係を築くこと」につながるのです★
人間関係の悩みを解決して、円滑なコミュニケーションを行なう方法のひとつに、心理学をベースにしたコミュニケーション法が存在します。
心理学的見地から、相手の表情やしぐさ、行動を分析して心理状態を把握し、コミュニケーションに役立てる心理術のなかでも、相手を「支配する」(=操る)心理術にフォーカスしたのが本書です。
コミュニケーションとは言い換えれば「操り合い」のこと。心理学をベースにした心理誘導に役に立つ考え方や具体的なテクニックを学ぶことで、コミュニケーションスキルは大きく向上することでしょう。そう、「人を操る」とは「相手との良好な人間関係を築くこと」につながるのです。
本書では人を操るための心理学や心理テクニックを紹介するために、「心理学」「心理術」の専門家への取材を敢行。心理学の基本や相手の心を透視(見抜く)技術について紹介するとともに、メインコンテンツでは相手の行動や心理を自分の意図した方向に誘導する心理術を紹介しています。

★本書の特徴★
point 01:心理術の類書があるなかで、相手を「操る」心理術に特化した内容に。
point 02:テクニックを羅列した心理術本ではなく、前提となる心理学の基本も説明しながら、具体的なテクニックまで紹介。
point 03:A5版の版型を活かして、適宜解説イラストや挿絵を掲載。文字だけでなく、視覚的にも読みやすい構成に。
point 04:心理学・心理術を専門とする複数の識者への取材をもとに、学術的な裏付けのある構成・テキスト内容にすることで、信頼感のある内容に。

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Posted by ブクログ

心理術の本を初めて読みました。
とても勉強になりました。人との関わりに悩んでいる方は読む価値ありだと思う。

今まで、
学生時代での友人関係〜社会人になってからの先輩・同期・後輩と関わってきた中で、ふとした仕草や表情からなんとなく空気を読んで対応してきた事が、心理学やデータできちんと証明をされていたので、納得しながら読み進める事ができた。

接客業をしているため、
ミラーリング効果、ハロー効果、誤前提暗示、接触理論はさっそく意識して少しずつ実践していこうと思う。
また、後輩指導で悩んでいたので、
ピグマリオン効果や、まずは相手を肯定する話し方も早速活用していきます。

自分を否定されると不快になる為、まずは共感や肯定をすることで、その後の自分の要求を聞き入れやすくするといったことは、
ビジネスや恋愛、友人関係など様々なシーンで一貫して言えることだと思う。
あとは単純に心理術を知っていると自分がその技を活かすだけでなく、他人に操られにくくなると思うので、生きていくために必要な知識だと思う。

この本は、繰り返し読んで知識を忘れないようしっかりと定着させたいと思った。

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2021年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間の無意識な行動の特徴が解説されていて、とても興味深く読めました。人間の無意識な行動や傾向がよくわかりました。

黄昏効果
人間の判断能力は夕方に激しく低下するので誰かを説得したいときは黄昏時がよい

ロミオとジュリエット効果
目的に対して障害が多いほどそれを乗り越えて目標を達成しようという気持ちが高まる。恋愛でも同じ。

誤前提暗示
他にも選択肢はあるはずなのに、与えられた選択肢の中だけで判断してしまいやすいという心理

瞳孔
興味のあるものや心地よいと感じるものを見ると瞳孔が開く

手のひら
手のひらを見せることは相手に気を許しているという心理の現れ

返報性の原理
一方的に与えられ得をすると人は罪悪感を強く感じ、お返しをしなくてはならないと考えるようになる

類似性の原理
人は物事の考え方が似ている人に好意を抱く

希少性の原理
希少なものほど手に入れたいという欲求が強く働く

ミラーリング
相手の動作を真似ることで、共感しているという感情を動作により無意識に伝えることができる

説得するには低い声でゆっくりと
声の低い候補者の得票率は声の高い候補者より高くなる傾向がある
 
ランチョンテクニック
おいしい食事をしながら交わされた会話は好印象を残す

SVR理論
人間関係の深まり方の3段階
①外見㊁価値観の共有㊂相手の望みを察知し協調する

ザイアンスの法則
人間は知らない人に攻撃的で冷淡
人間は会えば会うほど好意を抱く傾向がある

吊り橋理論
緊張感のある体験を共にすると恋愛感情に発展する可能性が高い

女性は共感を求める
甘い言葉はメールの方がより感情の盛り上がりを生む
傾聴は相手から信頼を得る
まばたきが多い人は信用できないという印象を与える
見つめ合った視線は先に外しが方が心理的に優位
相手の右側から近づく方が警戒心が和らぐ
3秒程度のしっかりとした握手が信頼感を勝ち取る
ボディタッチは親密度を高める。
女性は髪や頭を触られると弱い


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2020年01月05日

Posted by ブクログ

おもしろくて一気読みできます。そして使えます。人を見る眼がかわります。おもしろいです。もう一度言います。おもしろいです。

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2015年01月28日

Posted by ブクログ

タイトルのいかがわしさとは裏腹に理論に基づいたきちんとした内容

特に職場環境、営業としての基本的なスキルなどは支配云々を抜きにして学んでおいて損はない

円滑なコミュニケーションをとるために必要なスキルと思うか、悪用して支配しようと思うかで感想が分かれるのかもしれない

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2021年03月06日

Posted by ブクログ

感想

こんなに日常的に使えるテクニックは他には載っていない。普段使いにしっかり愛用と悪用している。

読みどころ

最後の章だけは読んで欲しい。
さまざまなテクニックが、自分に使われた際、
それに気づきコントロールする術がある。
まさに生きる術そのもの、
賢くなければ今の世の中は使われるだけ。

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2020年12月26日

購入済み

内容は良いと思う

が、誤字脱字が目立つ

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2020年02月11日

Posted by ブクログ

よく効く心理学用語はだいたい含まれているので、1度でも心理学関係の本を読んでいる人なら太字部分をさらうだけで復習できます。これらのテクニックを使った悪い人達に「騙されない方法」が書かれているのが、いいところかなと思います。サクサク読めるので、心理学初心者が初めて読むにもいいかもしれません。

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2019年06月13日

Posted by ブクログ

黄昏時効果、単純接触効果、誤前提提示、二者択一、サウンドバイト、 左回りの導線、 色彩調節、 bgm 効果。
驚き、恐怖、悲しみと絶望、憤りと怒り、嫌悪、軽蔑、喜びと歓喜の七つの感情。 視覚的イメージを思い浮かべているとき視線は動く、右上であれば思い出している、左上であれば考え出そうとしている。
得最大の原理、公平性の原理、返報性の原理、一貫性の原理、類似性の原理、社会的証明の原理、権威の原理、希少性の原理。
低い声でゆっくりと話す、囁き声を使うと親密度が増す、相手の年代によって話すスピードを変える。
男性は能力を褒める、女性は行動や共感が大事。
反論したい時はイエスバット法で主導権を握る、あえて頼みごとをして認知的不協和をもたらす、 名前を煩雑に呼んで親密度を増す、 弱みを見せて少ない報酬で満足を与える、 初頭効果と自己呈示、3:1の両面提示で信頼させる。
ミラーリング、同調効果、まばたきのコントロール、真摯な相槌、 見つめ合った視線は先に外した方が優位に立てる、 相手の右側から近づくと安心感を与える、 オーバージェスチャーで説得力を与える。
白は清潔感や上品さ、みどりは安定と調和、黄色は希望と光、紫は高貴と欲求不満、 赤はやる気を起こさせる色 、黒は唯一無二の存在感、威厳、 青は気持ちを沈静化させ集中力を高める信頼感、黄色は人を明るくし親近感を与え開放的にする。
聞き手の注意を引く5箇条、 聞き手の注意を引くストーリーやメッセージを提示する、解決或いは回答が必要な問題や疑問を提示する、提示した問題に対する回答を提示する、提示した回答で得られるメリットを具体的に説明する、行動呼びかける。
ロゴス論理的に証明することで説得する、パトス聞き手の感情を誘導することで説得する、エトス話し手の性格や信頼度により説得する。
人間がつく12種類の嘘、予防線、合理化、その場逃れ、利害、甘え、罪隠し、能力経歴、見栄、思いやり、ひっかけ、勘違い、約束破り。
落ち着きがなくなり 手で髪や顔を煩雑に触る、瞬きの回数が増えて視線がさまよったり見開いた目で見つめてくる、汗ばんだり息が荒くなる、言い間違いが多くなったり尋ねてもいないことを語り始める、ポケットに手を入れて隠す。

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2017年07月23日

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心理学に関することを簡潔に日常的な例も交えて書いてくれている本。
当たり前のことばかりではあるけれど、意識できていないことを再認識した。

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2014年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プライベートや職場の人間関係、さらには男女の恋愛の場でのコミュニケーションスキルに悩んでいる人は多いことでしょう、そんな方々にぜひ本書を読んでいただきたいと思います。
(感情はまず口元に現れる)……口元がゆるんでぼうっと開いているような人はだらしない印象を周囲に与え、きりりと口を閉じている人は知的で緊張感に溢れた人という印象を与えます。人は我慢していたり、緊張した心理状態にあると、口元の筋肉がこわばる傾向。相手と会話をしているときに口を固く閉じたままにしていると拒絶のサインとして受け取られてしまう。人が本当に笑うときというのは、はじめに口元がゆるんできて、その後から目が遅れて動くもの。
(話すスピード?)……話すスピードは相手の年代によって変える必要があります。年をとるほど自分が感じる時間の経過はどんどん遅くなり、実際の時間の経過のほうを早く感じるのです。50代の人に向けて話すときは、20代の人に向けて話すときより、ゆっくりと話したほうが印象がよいといえます。
(女性は行動をほめて恋心を抱かせる)……基本的に男性よりも女性のほうがうたがり深いので、能力をほめたところで猜疑心を抱かせることも。それよりも、相手の行動や行為そのもの、つまり結果よりもプロセスをほめるほうが効果的です。コツコツ頑張っている姿をほめることが大切なのです。理解を示しながらほめるのもポイント(女性は共感し合うことを求める気持ちが強い)。内面をほめたり、ちょっと違う角度からほめる。
(ギャップ効果とは?)……”意外性”。相手があなたに抱いていない好ましい部分を見せる。相手があなたをどんなイメージでとらえているか?

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2014年09月07日

Posted by ブクログ

ありきたりな内容だけどおさらいにはなった

利得最大の原理
公平性の原理
返報性の原理
一貫性の原理
類似性の原理
社会的証明の原理
権威の原理
希少性の原理

傾聴
無言でうなずき相手に話をさせる
うなずかないことで相手のペースを乱す

褒める技術を磨く
オウム返し
イエス・バット法
あえて頼みごとをする
名前を呼ぶ

視線の動き
左、直感や映像など創造的
右、論理的な思考で物事を整理
上、視覚的
水平、聴覚的
下、内向的または体感のイメージ

ピグマリオン効果
今頑張っている現状を褒める

セルフハンディキャップ理論
意識的に不利な条件を取り入れて言い訳をしてしまう

ホーソン効果
自分は注目されている、必要な存在だと思わせる

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2025年05月19日

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他人を支配しようとは思わない。
ただ、支配されるのは避けたい。
支配されないための内容が書かれた章を読んだ。
でも思う、この本でさえ支配なのかも。

以下、自身の覚えとして。
第3章 行動に影響を与える8つの心の法則
・利益最大の原理
・公平性原理
・返報性の原理
→以上3つは人間行動の大原則
・一貫性の原理(元は利益最大の原理)自己高揚欲求 認知的不協和
・類似性の原理 バランス理論
・社会的証明の原理
・権威の原理 社会的勢力
・希少性の原理 リアクタンス

第5章他人に「操られない」ための心構えとは?

01:すべての人に「いい人」と思われようとしない
返報性の原理:過度に報いる必要なし、後ろめたさを感じる必要なし
一貫性の原理:買えるばあいは周りの人たちに説明して理解を得る努力
社会的証明の原理:意見が違う、趣味・趣向が違うのが当たり前
02:感情をあおられている状況で物事を判断しない
「希少性」が必ず自分にとってメリットがあるわけではない
03:少しでも不明点があれば納得いくまで説明してもらう
わからないことはわからないと言う。普通の言葉でしっかり説明させる
04:他人からもらう「不自然で大きな利益」は信用しない
絶対に儲かるなら他人に教えたりすることはない
05:情報収集力と分析力を身につける
06:絶えず「批判の目」で物事を見ることを忘れない

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2021年11月30日

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文字が大きく、仕草からわかる一般的なことや、会社での上司、部下の扱い方、恋愛のテクニック、強いては、騙されないコツなどわかりやすい事例を使っています。すんなり頭に入って読みやすい。

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2020年12月02日

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心理学の概要書のような本。
黒すぎるとあるが、一般的な心理学の本。
内容もそれほど深くはなく、1時間もあれば読めてしまう。

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2020年09月06日

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勉強したことその1視線の動きから心理状態がわか
相手の視線が 自分から見て左上だとすれば思い出そうとしているのではなく考え出そうとしているということになっ嘘をついている可能性が高い

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2020年05月16日

Posted by ブクログ

明日から使える実践的な心理テクニックが浅く広く知れる一冊。
ある程度こういった本を読んでいる人には既知の事実が多く感じるかも。
そういった意味では、心理テクニックを学ぶ最初の一冊としてはおすすめ。

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2020年04月02日

Posted by ブクログ

いかにも大衆受けが良さそうな表紙から第一印象は「間違った知識が書いてそう」と思いましたが、実際読んでみるとしっかり学術的に証明されているものばかりでした。
特に私が関心を抱いたのは、最初に心理学史がざっくりとまとめられている点です。成り立ちからジャンルの多さをたった4ページにまとめてあり、全体像を把握するのにはもってこいでした。

少し大げさに書かれている部分はありましたが、心理学をこれから学びたいと思っている方にはオススメできる一冊です。

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2020年01月12日

Posted by ブクログ

1.心理学を勉強したくて、何冊かあさっていますが、人を操ろうと考えている人は何を考えて、どのようなところに目を向けているのかが気になりました。
2.この本は、まず心理学が日常でどのように生かされているのか、また、どのような歴史を辿ってきたのかを述べています。次に、人はどのようなプロセスを経て意思決定をしているのかについて、以下8つの法則で記しています
1.利得最大
2.公平性
3.返報性
4.一貫性
5.類似性
6.社会的証明
7.権威
8.希少性
これら8つの法則が原則だということを認識したうえで、相手の表情やしぐさをよく観察する。そして、それに合わせて言葉選びをすることで、自分にとって有利な状況へ追い込んでいくといっています。
3.とにかく大切なことは2つだと思いました。
まず、冷静になって相手をよく観察すること。これができないと、他人の気持ちを読み取ることができないからです。次に言葉選びです。話す言葉で自分の望む方向に誘導しなくてはいけません。そのため、自分の口数は少なく、他人から多くの情報を集めて、色々な方向から誘導することが大切だと思いました。
4.自分は他人を操れるをほど器用な人間ではないため、自分が使うことはないかもしれないが、自分に対してそのような態度を取られた時の対処法として使えるのではないかと思いました。

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2019年03月14日

Posted by ブクログ

手元に置いておきたい本のひとつになりそうです。知らないよりは絶対に知っておいた方が良さそう。学校で習った事柄もありましたね。

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2018年06月02日

Posted by ブクログ

タイトルのつかみは良いが結局のところ世の中をうまく渡っていくための処世術が書かれた本。
当たり前なことも書いてあるが結構読みやすくてよかった。

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2018年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルにぎょっとするけれど、そこまで「黒い」ことはなく、以前読んだような内容が書かれていた。ミラーリングとか名前を呼ぶとか、ドア・イン・ザ・フェイスとか、フット・インザ・ドアとか使ってみようと思う。

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2017年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【内容】
・他人に動いてもらうためにはどのように行動すればよいか

【面白かった点】
・「傾聴」の効果を、自分が聞くことに意味があるのではなく、
 相手に話したいことを話させて、自己回顧させることに意味があるという視点

【使ってみたい点】
・相手に不満がありそうであれば一度全て話させるように声をかける
・承認を得たい本当に大事な日の服装は「紺スーツ/白シャツ/赤ネクタイ」にする

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2017年05月22日

Posted by ブクログ

人の心理的な傾向を説明している。
左回りは気持ちよく感じる。
鮮やかな色は気持ちを高めるので初めの方に果物や野菜がある。
スーパーでは早い音楽の方が売り上げが高まり、レストランはゆっくりした音楽の方が滞在時間は長くなり注文数は増加。
女性は行動をほめる、男性は能力をほめる。
良い情報はメールで、悪い情報は会って伝える。
人の右側に立つ方が安心感を持たれる。
目標を宣言するとそれをやらないといけないという気持ちになる。
報告がない部下には勉強させてもらうために教えてもらうというスタンス。

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2016年10月23日

購入済み

あまり。。。

そこまで面白くなかった。世間ではよく知られている心理テクばかりでした

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2016年04月11日

Posted by ブクログ

◆心理術の系譜
演説の最中で同じフレーズを何度も繰り返して語る「単純接触」。
→特定の刺激を繰り返しひとに与えることで、その刺激や刺激をもたらす人やモノに対する警戒心を解き、逆に好意を抱かせる。

ある目的に対して障害が多いほど、それを乗り越えて目的を達成しようとする気持ち「ロミオとジュリエット効果

人がもっともらしい前提や選択肢を与えられると、それ以外の選択肢があるにも関わらず、与えられた選択肢の中だけで物事をはんだんしてしまいやすいという「誤前提暗示」

わかりやすく刺激的な短いフレーズを引用する「サウンド・バイト」。
→誰もがすぐに覚えられる、単純で響きのよいフレーズを繰り返すことで、聴衆の頭にそのメッセージをしっかりと焼き付けられるだけではなく、テレビや新聞などでもそのフレーズが取り上げやすくなる

人間は心臓がある左側に回る(左回り)ときは周囲の空間を気持ちよく感じやすく、反対に右側に回る時は気持ち悪く感じやすい

人間は比較的速いテンポのBGMを聴くと活動性が高まり、反対にゆったりとしたテンポのBGMを聴くと、リラックスした気分が引き出される


◆相手の「表情」「しぐさ」からホンネを透視する方法
本当の心理を知りたいと思ったならば、感情とつながりの深い「表情」や「しぐさ」からも読み取っていかなくてはなりません。

手や脚、姿勢のちょっとした動きや微妙な表情の変化を読み取り、知識と照らし合わせていくことで相手の感情や心理を見分けることができるようになる

心のうちを隠そうとしても、感情や思考からの反射反応によって表情には必ず何かしらのサインが表れてしまう

自分から見て右上であれば「思い出している」、左上であれば「考え出そうとしている」

音や声のような聴覚的イメージに関連することを考えているときは、目線は真横に動きがち。
感覚や感情、触覚を思い浮かべる場合、視線は向かって左下へ動く。

相手が視線をそらさないでいたら、相手は自分に警戒心を抱いているか、挑戦的な感情を抱いている。信じてほしい場合にも相手の目を真剣に見る傾向にある。

コミュニケーションをする上で理想的な目線の交わりは、適度にそらしながらも目線をちゃんと合わせる。

会話の途中で積極的に相手と目を合わせようとする人は、できるだけ多くの人とより親密になりたいという外交的な性格からくる

会話中ほとんど相手と目を合わせない人は、気が弱く、人と向き合うことに臆病で、コンプレックスを強く持った人

よく女性に見つめられ、自分に好意があるかもしれないと思う男性がいるようですが、女性の視線については無意識なことが多いですから、深い意味はないと考えた方が良い

説得力を持たせたい場合は、なるべく一人ずつ適度に視線を合わせて話していくことが、成功の秘訣

人は興味のあるものや心地よいと感じるものを見ることで、瞳孔が大きく開く。瞳孔が開いている表情も目が大きい効果と同様に相手に好印象を与える。

瞳孔の動きはコントロールできるものではないから、相手の心理を見抜く大きなヒントになる。

円滑なコミュニケーションを図るうえでは、口元を適度に緩め、表情を持たせることが大切

人が本当に笑う時というのは、はじめに口元がゆるんできて、その後から目が遅れて動く。つくりわらいは、口と目が同時に動く傾向がある。

話相手が、自分の手で自分の体や髪を触ることで不安や緊張、葛藤、不満などを落ち着かせる行動(例:腕組み)をとったら、あなたの態度や話し方などに何かしらのマイナス感情を感じている可能性がある。

手を内側に入れた腕組み・・・拒絶
体を抱え込む腕組み・・・自己防衛・不安
上体をそらせ顎を上向きにした腕組み・・・自分を強く見せたい

手のひらを相手に見せることはリラックスしている、相手に同意して親近感を抱いている証拠。

話している相手の足先があなたの方向を向いていれば、あなたの話に興味を持っている。

貧乏ゆすりは、落ち着かない心理状態であるか、または不快感、不安感を非常に強く感じている。


◆行動に影響を与える8つの心の法則
①利益最大の原理
②公平性原理
③返報性の原理
④一貫性の原理
⑤類似性の原理
人は自分と話が合う人や、同じ趣味を持つ人、物事の考え方が似ている人と一緒にいることで楽しいと感じたり、安心感を抱くもの。それは自分と同じ意見の相手と一緒にいることで、いつも自分自身を正しいと肯定していられるから。
⑥社会的証明の原理
⑦権威の原理
少しでも権威を感じさせるものがあれば、社会的勢力が強く働き、結果的に人は簡単にその人物のことを信じてしまう。
→社会的勢力
・この人物に従うと「いいことがある」と思わせる影響力
・この人物に従わないと「罰や損失をこうむる」と思わせる影響力
・社会的な立場上、従うべきであると思わせる影響力
・専門家という立場に従おうと思わせる影響力
・魅力ある人物に憧れ、真似をしたいと思わせる影響力
・メッセージに説得力があるから、従いたいと思わせる影響力
・好意を持った人から頼まれれば従ってもいいと思わせる影響力
⑧希少性の原理


◆「言葉」ひとつで他人を操る心理術
状況や相手によっては声の質や大きさにも注意を払う必要がある。低い声でゆっくりとはなすことで、相手を丸め込むことが可能。

相手との距離を縮めたいと思った時には、ささやき声を使うと親密度が増す。

50代の人に向けて話す時は、20代の人に向けて話す時より、ゆっくりと話した方が印象がよい。

男性をほめる場合は、
・相手の能力をほめる。
・強さや成果、結果(所持品、学歴、地位)といったことに結びつくほめ言葉に喜びを感じる。

女性をほめる場合は、
・相手の行動や行為そのもの(結果よりもプロセス)をほめる。
・コツコツと頑張っている姿とか。そして、理解を示しながらほめるのもポイント。
・好意を持ってもらうためには、相手の気持ちや行動を受け止めつつ、ほめることが大事。
・内面をほめたり、ちょっと違う角度からほめる
・普段からその人が何に関心を持っているかをリサーチし、行動やしぐさをよく観察することが大切。

文末に否定形が入っている場合は、否定の気持ちのほうが強い。
→相手の真意を知りたい場合は、文末に注意を払う必要がある。

メールは手紙と同じように自分のイメージを広げやすいツール。
→悪い出来事はより悪いイメージを、よい出来事はよりよいイメージをふくらませる。
→・謝罪やクレーム対応など悪い状況では、メールや電話は使わない方が無難。
・ハッピーな知らせやロマンチックなささやきはメールや電話で伝える方が、より感情の盛り上がりを生む。

言葉を発するのを抑えるだけで、相手の心情をコントロールすることも可能。そのひとつが「傾聴」。
→傾聴:相手に話をさせることで気持ちを整理させ、現状に不満があれば、自分(相手)の取り組み方を振り返って反省し、なんとか自分(相手)で解決方法を見出させようとする効果がある。また、話に耳を傾けることで、無条件で自分を受け入れてくれる相手(聞き手)に信頼感を抱く効果もある。

無表情でうなずきもせずに話を聞くことで、相手は必ずペースを乱し、話そうとしていたことへの自信を失う。
→うなずきは発言の潤滑油になり、速めのペースでうなずくことで相手の口はなめらかに。

相手と話をして説得したり、思い通りにことを運ぶためには思ったことを全部言えばいいというものではない。あえて言う必要のない言葉を選別するのは、テクニックというより、気遣いかも。

期待することによって対象者からやる気が引き出され、成績が向上する。ことあるごとに行為をほめる言葉を相手に投げかけることを繰り返すだけでいい。
→いけ好かない相手さえも操ることが可能。

オウム返しには、相手の言葉を反復することで、「受け入れられている」と思わせる効果がある。

女性は基本的に共感されることを望んでいる。=自分の思いを正当化してほしい。
→「そうだよね」「わかるよ」という言葉が効く。
→相手の意見が「間違っている」と思っていても、まずは共感してみること。人の心をつかめる。

反論をする時は、相手をいったん受け入れて、「YES」の意味を含んだ言葉を添える。否定の言葉はなるべく使わないことがポイント。
→文末を肯定的なフレーズで終わらせたり、命令形ではなく依頼のかたちをとることで印象がグッと変わる。

◆「しぐさ」で相手を魅了する心理術
見つめ合った視線は、先にはずしたほうが優位に立てるという視線の心理効果がある。=先に目をそらすと、相手を不安にさせる心理的効果がある。

最初と最後の印象をよくすれば、会った人に好印象を持たれる。入退室のお辞儀が洗練されていれば、「デキるな」と思わせることができる。

プレゼンで相手を引きつけるのはオーバージェスチャー(アドルフ・ヒトラー)。大きな身振り手振りには、自分自身をもリラックスさせる心理効果がある。

◆「見た目」で思考を惑わす心理術
・緑;安定と調和、
・黄;希望と光
・紫;高貴と欲求不満
・赤;やる気を起こさせる。アドレナリンを分泌させる効果あり。
・黒;威厳を示し、存在感を放つ。
・青;気持ちを沈静させ、集中力を高める効果あり。青系のネクタイを締めると、発言をマイルドにする効果がある。
・灰;刺激を和らげる効果あり。仕事の能率を上げる。

顔の右側はシャープで知的(オフィシャルな建前の顔)、左側はふんわりと優しげ(プライベート)。

服装に「外しのテク」

◆会議、プレゼン、交渉等で相手に「YES」と言わせる心理術
人を説得する5箇条
①聞き手の注意を引くストーリーやメッセージを提示する
②解決あるいは回答が必要な問題や疑問を提示する
③提示した問題に対する解答を提示する
④提示した解答で得られるメリットを具体的に説明する
⑤行動を呼びかける

説得の3要素
①論理的に証明することで説得
②聞き手の感情を誘導することで説得
③話し手の性格や信頼度により説得

クライマックス法(相手が興味を持ってくれている時)とアンチ・クライマックス法(相手があまり関心がない。合理的な考え方をする相手)の使い分け。

二者択一式のお願いをする時は、本当にお願いしたいことを選択肢の最後に持ってくる。
↑記憶の差異が起こり、終わりに近い事柄のことをよりはっきりと記憶しているため。
↑本命と別にダミーの企画案もあらかじめ用意しておけば、コントラスト効果が働き、本命にすんなり「YES」と言ってもらいやすい。

フット・イン・ザ・ドア;小さな要求から始めて、大きな要求まで受け入れてもらえるように
ドア・イン・ザ・フェイス;過大な要求を最初にぶつけて断られてから、本命の要求をもちだす

自分たちのマイナス要素をあらかじめ相手に伝えて免疫をつけさせておけば、いざマイナス要素が露呈しても、それを受け入れてもらいやすくすることが可能。

実績などがない人間であっても、自分の意見・主張をかたくなに繰り返し、一貫した態度を取り続けることで、多数派の意見を切り崩すことができる。

◆上司、部下、同僚等職場の人間関係を操る心理術
上司といえども人間なので、周りの人間から尊敬されたり、好かれたいと常に思っているもの。
面倒でも愛想よく返事をしてあげる。不機嫌そうな態度をとらずに、話の笑いどころでは一緒に笑ったり、相づちを打ってあげる。こうした簡単な行動の積み重ねで、相手の欲求は満たされていき、上司のなかで「自分を上司として尊重している存在」として、強く印象に残る

管理職についている人間は、部下に自分と同じ行動や考え方を持つことを求める傾向にある。

ミラーリングを意図的に起こせば、同じような価値観を持っている「評価するべき人間」だと錯覚させることができる。
個人の対話では、言葉で伝わるメッセージが35%、残りの65%が表情やしぐさ、行動といった言葉以外の手段(ノンバーバル・コミュニケーション)。
会話においては、相手の行動やしぐさに同調してあげることで、相手にとって話しやすい雰囲気が生まれ、楽しい会話が続く。

部下の自尊心をくすぐり、特別感を与えるような言葉をかけてあげることで、部下のなかでは好意には好意で返さなければいけないという「好意の返報性」が働き、上司に恩義を感じるようになる。こうすれば部下のやる気を損なわず、うまくコントロールすることが可能。

人間は集団の歯車のひとつとして何かの作業を行うときには、人数が増えるほど「他の人がどうにかしてくれるだろう」と考えてしまい、作業に対する個人の貢献度が落ちていく。
怠け社員にも「自分は注目されている存在だ」「自分がいなければこのプロジェクトは進まない」と意識させることが大切。

馴染みの薄い人からの賞賛や評価は、身近な人や親しい人からの賞賛よりも強く感じられる。

◆人たらしの恋愛心理術
人と人が親密になる過程
①ふたりの共通点を認識する段階
②相互理解が促進される段階
③秘密を分かち合い、親密さの促進につなげる段階
④お互いが足りない部分を補い合い、助け合う段階
⑤役割がうまくかみ合うようになる段階
⑥ふたりでひとつの単位として行動する段階

最初の出会いで形成される「第一印象」は特に重要。初めて出会う相手に持ったイメージは「初頭効果」として、のちのち印象形成にも大きな影響を及ぼす。

人間は相手の人間的な側面を知ったとき、より強く好意を持つようになる。

気になる異性を振り向かせたいのなら、積極的に相手とコンタクトを取ることが重要。相手の目のつくところに行って、軽い挨拶をするだけでも構わない。その繰り返しのなかで相手の警戒心を下げ、何かの拍子に自然な会話ができるようになればいい。

お互いが似た者同士であることを意識すると、親密度がアップする。

初対面や出会って間もない相手に対して、お互いの相違点を強調してしまうのは禁物。

相手と深い関係になるに従って大切になる行為が「自己開示」。とはいえ、自己開示を知り合って間もないうちに行ってしまうと、相手は身構えてしまったり、相手にとって負担になってしまう可能性がある。順を追って自分の情報を共有していくことがポイント。

意中の人をほめるときは、ひと味違ったほめ方をして、自分自身を強く印象づけることが大切。相手に「この人は自分のことをわかってくれているかもしれない」と錯覚させ、特別な感情を起こさせる。

男性は、自分が獲得した戦利品にアイデンティティを有する。
女性は、結果を問わずプロセスをほめてあげることが、印象を良くするコツ(「君がいないと、この案件はうまくいかなかった」)

ミラーリング・テクニックで、親近感を生み出すことができる。

相手があなたに抱いていない好ましい部分を見せることで、意外性により、好感度がアップする可能性がある。そのために、相手が自分をどんなイメージで捉えているかを理解すること。落差のあるギャップを生み出して、自分のマイナスイメージをうまくカバーする。

◆他人に「操られない」ための心構え
明確な理由があって自分の考えが変わったり、途中で方針を変えるような場合は、そのことをしっかりと周りのひとたちに説明して理解を得る努力をすることが大切

意見に耳を傾けることはプライベートでもビジネスシーンでも大切なことだが、安易に他人に同調・鵜呑みせずに、しっかりと自分の意見や考え方に従って行動することもとても重要。

感情がゆさぶられている状況では冷静な判断はできない。このようなときは絶対に「その場」での意思決定を避ける。

わからないことはわからないと、誰にでも理解できる「普通の言葉」でしっかりと説明させる。

材料を集めて比較、検討できるスキルを身につけることが重要。複数の立場からの情報を集めることも大切。立場が違えば、それぞれのものの見方が違ってくるので、その違いを自分なりに分析して理解しておくことで、知識の幅を広げることができる。
様々な情報を比較すれば、一致するところと矛盾するところも見えてくる。多くの場合、矛盾するところや異なる立場の情報が発信されているところに問題の核心がある。

批判的に捉える、という視点=自分の頭で考える、ということ。その基本は矛盾点を探す、ということ。
原因がわからなくても、なにかしらの「違和感」を感じた場合は要注意。自分の無意識の直感や感覚は実は重要なサインとなっていることも多いので、そのような感覚も大切。

人が嘘をつくときは大きな特徴のひとつに、身振り、手振りなどの動きや態度が急に変わる、ことがある。

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2016年03月30日

Posted by ブクログ

 表紙のデザインが素敵なのとタイトルがキャッチーなので、ずっと「早く読みたいな」と思っていた本。

 この手の本を初めて読むのであれば「成る程!」ととても楽しく読めただろうなと思う。例も豊富で、分類も分かりやすい。

 類書との差異は、それほどないように思った。コミュニケーションにおける心理学的ノウハウあれこれ。

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2015年08月22日

Posted by ブクログ

半分くらいは他の方の著書で読んでいた内容でした。
大きな字といい、ちょっとした教科書を読んでいる気分。
さて、コミュニケーション能力は、少しくらい上がってるかな?

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2015年04月10日

Posted by ブクログ

見た目やタイトルとは違い、比較的ライトで一般的な心理術の本。
基本的な型が掲載されており、それぞれのシーンでの使い分け方が紹介されている。目新しさはないが、このタイミングで読めて、再度意識したいと感じた。

以下参考になった点

・男性は成果、女性は行動(プロセス)をほめるとよい
・沈黙や「間」を敢えて取り入れる
・女性に相談されたら共感する
・名前を頻繁に呼んで新密度を増す
・デメリットを提示する(逆に信頼感を得る)
・軽く触れることは警戒心を解く
・二者択一式の問いかけをする(どちらかを選ばせる)
・過大な要求をぶつけて断られてから本命の要求を切り出す(人の罪悪感を利用する)
・コントラスト効果を利用する
(A,B,Cプランを用意。人は真ん中の水準を選ぶ)

以上

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2015年03月02日

Posted by ブクログ

『黒すぎる』とまではいかないと思うけど、こういう傾向や法則性をうまく使えるとスムーズにいくこともありそう。『一貫性の原理』は自分がよくはまってしまってる気がする。

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2014年06月29日

Posted by ブクログ

人と接する機会が多くなるほど、大切だなと感じるのが、コミュニケーション力。
その関連として、いわゆる「心理学」に関する本がまた最近、話題になっているように感じています。
この本は、「他人を支配する」「黒すぎる」という魅惑的な?題名が気になったので、読んでみることにしました。
全体の流れとしては、心理学の歴史と適用の事例から始まり、行動に影響を与える基本法則、そして表情、しぐさ、言葉といったカテゴリーに分けて、相手の心理状況を読み取るノウハウ紹介へと展開していきます。
紹介されている内容は、これまでに読んだ関係書籍と重複している部分があるなと、感じました。
逆に言うとそれだけ、この分野ではオーソドックスで重要な内容だということなのですね。
今回も読みながら、自分が無意識にやってしまうしぐさがいくつか、思い当たったので、意識して直していこうと思います。
この本に書かれていることを「テクニック」として操ろうとすると痛い思いをしそうな予感がしますが、相手の心を慮る手段として、この本に書かれていることを意識して、人と接するようにしたいと思います。

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2014年04月09日

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