あらすじ
たとえ名もなき愛人でもいい。
顧みられぬ妻でいるよりは……。
許婚の伯爵エイドリアンと結婚したエミリーは、新婚生活への期待に胸を弾ませた。なぜなら、夫は初恋の人だから。ところが、まもなく彼はロンドンに行ったきり戻ってこなくなった。3年の月日が流れたある日、彼の強欲な従弟が屋敷に乗りこんできて、跡継ぎが生まれないなら爵位と所領は我が物になると言われ、彼女は思わず口走った。「私のお腹には、伯爵の子がいます」かくして一刻も早く子をもうける必要に迫られた彼女は、歓迎されないことを承知でロンドンへ向かった。だがそこにいた夫はほぼ視力を失い、彼女が妻だとは気づかなかった!エミリーは考えた。夫の愛を取り戻すには、このまま正体を隠して……。■『シンデレラと不機嫌な公爵』で華々しい日本デビューを飾った
クリスティン・メリル。今後の活躍が大いに期待される彼女が次に
お届けするのは、夫に献身的な愛を捧げる伯爵夫人の物語です。
感情タグBEST3
夫婦の会話の大切さがテーマかな
お話も最後まで上手くまとまっていて、私のハーレクイン•ヒストリカルのTop10の一つです。
なんでも話せる夫婦だったら、、、こんなに離れ離れにならなかっただろうに。。。
愛人と妻の見分けがつかないのは現実的ではないと思いましたが、お伽話感覚で読むと二人の愛の絡みがメインなので、すんなり読めました。
この状態の夫婦は普通なら、とっくの昔に離婚や蒸発で関係は破綻でしょうが、ヒロインが、盲目で投げやりになった夫に寄り添って、本当の愛で立ち直らさせようと一生懸命なのは感動です。
結局ヒーロー、ヒロイン、脇役まで初恋、純愛を貫いて、さすがハーレクインだと。
面白かった
結婚して直ぐ3年間ほっとかれた妻と、ロンドンに逃げ、自分の運命を呪い自暴自棄な夫。
ロンドンに夫を誘惑しに来た妻と、忠実な夫の秘書の緊張したやり取りは最後にその意味が分かり、やるせないです。
どうしょもない夫に希望の光を持たせ、生きる価値を見いだせるよう奮闘する聡明な妻は素敵な女性でした。
夫の親友で同い年の妻の兄と、夫の秘書のその後が気になります。続編ないのかな?