あらすじ
カヤッキング、釣り、夏祭り……母校の七不思議が縁で出会った仲間と楽しい日々を満喫する諒一。だが、その間に七不思議は力を蓄え、害を為す存在に変貌していった。新しい仲間を助けるために、大好きなハトコとの日々を取り戻すために、そして守られるだけの自分を卒業するために。諒一は五年前の「記憶」と対峙することを決めて――シリーズ堂々完結!
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Posted by ブクログ
楽しい日々を過ごす主人公の知らないところで
力を蓄えてその手を伸ばそうとしている七不思議。
七不思議の目的がきれいに分かったのはいいのですが
さらに『親友』と何があったのかも分かりましたが
一体どうしてそういう思考回路に陥ったのか。
子供特有の純粋なもの、というのでは
片付けられないものがあります。
いやでも世間を考えると、短絡的に純粋に
こう思うのはあり?
自分が一番、と思っていれば、あるやも、です。
どんどんと協力者は増えていくわ
手を伸ばし放題だわ。
繋がりって大事ですね、という教訓になりえるやも?
いやでもよくもまぁ『親友』してたものです。
小さいとげに見て見ぬふり?
きれいな現実だけを脳内に置いて、目をつぶって…。
それはありえる現実です。
おかげでこれだけ自信のない主人公が出来上がり
小学生の気持ちのまま、大きくなって…。
『親友』の事を違和感にせず、きれいさっぱり
忘れてしまった方が、良かっただろう小学生。
きちんとした記憶の中の『親友』に、1巻の時の
かけ離れに、驚きがあります。
違和感は、なかったですけど。
違和感と言えば、消えられない記録に納得です。
昔ではなく現代だからこそ、そこは不思議の塊。
きちんとそこまでクリアーしているのに
ものすごい現実感がありました。