あらすじ
嵐の夜、マンションの11階から姿を消した男が、13分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺の痕もついていた。男は殺されるために謎の移動をしたのか? 奇想天外にして巧妙なトリックを秘めた4つの事件に名探偵・御手洗潔が挑む短編集第1弾。
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Posted by ブクログ
まず、Return To Forever に出会わせてくれて、感謝。御手洗の、第七銀河の彼方にを聴きたい。ちゃんと話も面白いです。紫電改がなかなか面白い。疾走する死者、無い頭を必死で絞ったが、余りにも突飛で私の推理は粉々にされてしまった。
Posted by ブクログ
事件の内容自体は過去作ほどのインパクトはなくて、評価3かなぁと思いつつも
重要なのはそこではなく「御手洗潔の挨拶」の名に相応しい「御手洗潔ってこんな人」が書かれた短編集。
個人的には御手洗のこと大好きになってしまったので読んでよかった!
ので詳しく書き留めていく!
▪️数字錠
御手洗思ってた以上に情のある人間だった!!!笑
当然のように空気は読まないし、社交辞令って知ってる?だし、配慮や建前が無さすぎる、まさに変人奇人!みたいなキャラ像に、ガツンとギャップを持ってきたから、これは御手洗好きになっちゃうよねぇ。
夢だったフレンチのコース料理や東京観光。最後まで温情の掛け方がすごくて、それだけに本人も苦しかったろうなぁと。
普段の破天荒っぷりも好きだけど、この情の深さというか、優しさを見せられちゃうとね、ズルいよね〜と思いつつ、
そういえば占星術殺人事件の時も似たようなことあったなと思い返して、決して「誰にでも優しい」ではないけどマイルールや確固たる自分なりの価値観に則って見た時に一部の対象にのみ「情けをかける」が発動されるのかも。
てかトラック降りて乗ってってすごいな?!
ほんで数字錠は根性でなんとかしたんか。それはそれで地味にすごいな。
なんか劇的に、とか超常的な何かが起きるわけではないんだけど、
やるせなさというか、多少救いはある方のバッドエンドというか、殺人は起きてしまったんだけど、でも確実に人の優しさもあって、人の命が奪われた以上取り返しはつかないんだけども、でもなんとなく絶望だけでは終わらない、最後には独特な切なさ残る作品だった。
▪️疾走する死者
あのー、とりあえず一番最初の猿島の事件は何???
「猿島で起こった不思議な事件のことは、いつかお話ししたと思う。あの事件は1980年の初夏の事だったが、1980年と言う年は、僕にとって実にめくるめく年だった。」
てな感じの導入からスタートするんだけど、これは何のことですか?????
占星術殺人事件から順番に読んでるんだけど、これは何???気になって仕方ないんだけど…。
以下感想
・序盤のセールスマンとのやりとりで社交辞令とか一切なく売られた喧嘩を即座に買い容赦なく言い負かした後石岡に嗜められてるの解釈一致すぎる
・ギター弾ける上にただ上手いとかのレベルではなく、それが世界屈指の基準で上手いってどういうこと?ちょっとオーバースペックすぎて、正直こういうの大好きなんですが???
こういう設定はカッコいいとか飛び越えて本当に大好物です!
・リズム感が良すぎでもはや機械的すぎるほどに正確なのも解釈一致すぎる
・石岡に、懐かしかったろう?って言ってるのメロい。
以前見せたことあるのね??すごくいいんですけど!!!
・警察の事情聴取前後あたり、思いの外大人しいなと思っていたら、
推しのライブが迫ってると気づくなり
「あと2時間じゃないか。よし、仕方ない。」とか言い出して、
「ちょっとすいませーん!刑事さん!あのー、犯人を知りたいですか?」なの最高すぎないか???
・戸惑う刑事相手に「ちょっと急ぐもんですから、犯人をお教えします。手錠を今お持ちですか?」とくるからもうね、まいった。なにそれ???カッコ良すぎる。
・「時間がないので、少し急ぎ加減でお話しします。」というどこまでも自分本位なのもいい
・「そこのセールスマンに決まってるでしょう」
この言うまでもなく当然と言わんばかりの感じがいい
・「そういうのを聞いてる時間はないんだ。あとで刑事さん相手にやってくれたまえ。」
痺れた。これも本当痺れた。カッコ良すぎる、どうかしてる。本当に痺れました。
・そんで男性陣から大人気のアサミちゃんに心底うんざりした顔するのも解釈一致
・石岡のまるでわかっていない「あれインチキなのか?」も最高だし、それを聞いて白目を見せて天井を睨む御手洗もとてもいい。噛めば噛むほど味がする。本当にいいコンビ。
・謎解き後、全員置いてけぼりで茫然としてる中畳みかけてさっさと石岡を連れて一緒に帰ろうとする感じがさ〜いいんだよね〜!!!!!!!!!
・御手洗去り際にセールスマンが言った「待てよ!いつオレだって解った?いつ?オレはどんな失敗をやった?」に対して
「いいね、その反省の態度は感心だ。よく反省して、次からはもっとうまくやるとい。」
で心底御手洗に惚れました。天晴れ。これはもう無理。だってカッコ良すぎる。無理だよ何その感じ。全人類落ちるに決まってるじゃん。
結局犯人の問いには答えてないしもう本当何もかも最高。
ちなみにトリックは名探偵コナンでも中々見ないぞ???ではあった。
とにもかくにも、ただのマンションの一室という地味なロケーションにも関わらずどこまでも御手洗がカッコ良すぎた回。ちょろいのでメロメロです。
▪️紫電改研究保存会
前半は、これなんぞや?御手洗はどこ行った???と思ったら隣に座ってたのね。
やっと導入が終わって登場したかと思ったら「まさかさっきの解りきった話で悩んでいるんじゃないでしょうね?」だもんな。これぞ御手洗。
内容自体は派手さはなく、一体なんだんだろう?と思い読み進めたら、殺人とかでもなくまさかの宝くじでしたか!!!
はーなるほど!
地味だけど話聞いただけでわかっちゃうんだから凄いよな〜設定も面白かった。
▪️ギリシャの犬
あのー、「アメリカ在住の英国富豪アレクスン氏が、例の水晶のピラミッド事件のお礼を兼ね、モナコに招待」の件はいったい何???
「疾走する死者」でも思ったけど、なんか知らない物語がどこかにありますか???
以下、感想
・犬好きなの、なんかいいよね〜!!!
動物実験が嫌なのもとてもいい。なんというか見方によってはドライに見えることが多いのに、このギャップがね。すごくいい。
・ほんで京大なのも解釈大大大一致すぎる。最高の設定
・自己顕示欲強いのに大々的に顔が広がるの嫌がるのも解釈一致
・内容自体は、まあ、うーん、まあ、うん!なんか多分すごかったんだと思う!
⚫︎感想まとめ
御手洗がもっと好きになった!!!
Posted by ブクログ
マンションの11階から消えた男が全力疾走でも間に合わない距離の電車に飛び込んで死ぬ。首には絞殺の痕。「疾走する死者」。
この頃の御手洗と石岡君がやっばり好き。「数字鍵」の切ない感じや「紫電改研究保存会」の事件の面白さに御手洗の奇人ぶりとか面白くて好き。
Posted by ブクログ
面白かったな〜!
「数字錠」がトリックもストーリーも一番良かった。「占星術殺人事件」でもそうだったけど、犯人のどうしようもない気持ちを書いて、それと真摯に向き合う御手洗の考え方が好き。
「疾走する死体」は、ええ〜!?と言いたくなるトリック(名探偵コナン的な)だった。
新聞社の人の話はホームズの「赤毛連盟」を彷彿とさせた。
「ギリシャの犬」もトンデモトリックだったけど、犬が活躍したので良かった。
最後の「御手洗潔の志」は、御手洗が日本人の性格を分析して、それと真反対の行動や発言を「選んでいる」という事実に、なぜかとても感動した。
あのキャラクターは御手洗が自身で構築したものなのか、と。
この志が「凝り固まった日本人の価値観にメスを入れてやろう」というもので、それが作者の志か、あるいは御手洗のものか、それはどちらでもいいけれど、変人変人と言われ続けてきたキャラクターに意味があり、魅力を感じる理由がちゃんとここにあったんだな、と思った。
「御手洗潔の志」はこの先シリーズを読み進めても、定期的に読み返したい。
Posted by ブクログ
1987年
・数字錠 犯人がピュアだなと思った
御手洗がキザな感じで
この時代にあっていると思った
・疾走する死者 挑戦状出てくる所が良かった
・紫電改研究保存会 戦争中飛んでいた飛行機
保存会の男に宛名書きを
頼まれる新聞記者の男
当選宝くじを取られていた話
・ギリシャの犬 モナコで青葉と知り合う御手洗
日本で青葉の子が誘拐され
取り返す話
御手洗潔シリーズは4冊目
小説は綺麗だなと思うところ
出てくるので..読み進めたけれど..
挑戦状とか好きだし..
(3冊目は好みではなかった)
最後の"新・御手洗潔の志”の
日本人論にゲンナリした
西洋外国好きで..自虐..日本下げ..
と感じて共感できなかった
Posted by ブクログ
短編が4作品。
どれもトリックがそれホントにできるか!?と思われるようなものだった。
毎度おなじみ御手洗のキャラクターもあり、面白くサクサクとは読めたが。
御手洗がコーヒーではなく紅茶しか飲まなくなったルーツがわかり納得した。
Posted by ブクログ
「挨拶」というタイトルからも、御手洗潔のキャラ紹介でもあったらしい今作、短編集だからお手軽に読めた。
殺人、窃盗、詐欺、誘拐…の事件の中で御手洗のキャラがポツリポツリ明るんでくるのが面白い^ ^
コーヒー飲まない理由、ギターめっちゃ上手い、犬大好き等々微笑ましい^ ^
けど短編そのものより最後の新・御手洗潔の志が一番印象的だった。
初対面ではぞんざいに、親しくなると丁寧に。
お偉方には傲岸に、身分の低い人には丁寧に。
年上には馴れ馴れしく、年下には丁寧に。
一見天の邪鬼で捻くれ者の変人に思われるであろう対応だけど、力関係が全てを決定し中身のない威張り屋アホ上司に媚び諂うことを良しとする風潮の日本で、敢えてそういう姿勢を貫こうとするのは格好良いなぁとしみじみ…