あらすじ
「置いていかないで!」ロス市警の刑事スコット・ジェイムズは相棒のステファニーとパトロール中、銃撃事件に遭遇する。銃弾はふたりを襲い、ステファニーは死亡、スコットも重傷を負った。事件から九カ月半、犯人はいまだ捕まらず、スコットの耳に相棒の悲痛な叫びだけがこだまする。事件前の決定どおり警備中隊へ配属となったスコットがそこで出会ったのは、新たな相棒マギー。アフガニスタンに従軍し、そこでスコットと同様大切な相棒を失った雌のシェパードだった。心に傷を負ったひとりと一匹の新たな旅立ち。アメリカ探偵作家クラブ生涯功労賞受賞の著者、渾身の大作登場。
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Posted by ブクログ
出だしはなかなか話が進まず、読みすすめるべきか、迷う。
相棒犬との絆も深まり傷も癒えてきて、事件が起こる。
そして、後半は警察の内部犯行となって手に汗握る展開となる。
Posted by ブクログ
ロスの探偵エルヴィス・コールと同じ作者だったので。
海兵隊の一員として、アフガニスタンに出征し、
相棒を亡くしたジェーマン・シェパードのマギー。
自分も撃たれたのに、撃たれた相棒を守ろうとそばを離ないとは、
最初から泣かせる気でまんまん。
一方、刑事のスコットもパトロール中に銃撃に巻き込まれ、負傷し相棒を失う。
だが、最後に武器を求めて相棒のそばを離れたことを後悔している。
騒音に弱くなってしまい、
警察犬になるには不適格と言われてしまったマギーと、
いまだに痛みと闘うスコットは共に復帰を目指すことになる。
もちろん、山あり谷ありで、スコットと相棒が撃たれた事件の謎を追っていく。
マギーの目線で、
「スコット」がボール遊びに夢中になった、と
楽しませたのを喜んでいるのが可愛かった。
スコットが悪夢に苦しんでいるのを心配したりと、
ほんと可愛い。
働く犬を主人公にするなんて、
いい話にならないわけがないじゃない。
鑑識のジョン・チェンがチラッと嫌な感じで登場していて、笑えたけど。
最後にスコットが再び撃たれて入院している間、
警察犬隊の隊長に預けられていて愛玩犬になっていたマギーが、
スコットの元に戻った途端、隊長に唸っていたのも可愛かった。
Posted by ブクログ
爆弾検知犬として戦場で任務中、パートナーを失ったシェパードのマギーと同じくパトロール中に突如車両の衝突事故から始まった銃撃事件でパートナーを失ったジェイムズの絆再生物語。
事件を機にK9という警察犬組織で働くことを願い出たジェイムズ。
そこで出会ったマギーは精神的ストレス障害と断定され、警察犬としては不合格扱いされるところだったが、同じ境遇に惹かれるものを感じ、マギーを自分のパートナーにさせて欲しいと訴える。
ジェイムズがパートナーを失うことになった未解決事件の捜査担当刑事が変わり、新たな展開が見込まれる中、試験的にパートナーとして生活を送るマギーと共に独自の捜査で新たな手掛かりを追い始める。
犬好きには堪らないのかな。
ミステリ度は低く、事件の真相や黒幕の正体に至る過程よりも独自捜査を進める中での一人と一匹の信頼関係構築過程が読みどころ。
K9の上司リーランドの人情にはうるっとさせられる部分はあるものの、さほど捻りはないストレートな物語。
Posted by ブクログ
傷ついた元海兵隊のK9と、やはり傷ついたLAPDの警察官。その二人が一緒に活躍する物語。
・・・とか言うと、なにかお涙頂戴的な感じなのかと思うかもしれませんが、そうでもありません。確かに、傷ついた者同士、心通じ合わせていると言う事もあるのかもしれませんが、お涙頂戴の話ではありません。むしろ、犬と人が協力して事件を解決していく物語だと思います。そういう意味では、物語の終盤に、二人とも再び傷つく事になるという展開は、ちょっと珍しいかも。
話の色添えとして、女性刑事との交流もちょっとあるんですが、この作品の中では話は進展しませんでした。もし続編があるのならば、進展するのかもしれませんが。