あらすじ
東京のとあるお屋敷町に二本の坂がある。ゆるやかに左にあがるのが日光坂。右にあがるのが月光坂といい、その月光坂の一角に見事な庭木の屋敷があり、ひとはその家を月光坂の花屋敷と呼ぶ。花に囲まれた屋敷で、時が動きだす──!
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Posted by ブクログ
古本屋さんで「春」と「秋」を見つけて
これ、どっちから読むべきか?そもそも「夏」と「冬」もあるのか?など、ちょっと悩んだ。
どうやら「春」が1つ目で「秋」が2つ目らしい。(夏と冬はない)
ってことで「春」から読む。
柏木幸哉と、その息子の結人と、居候の小鳥遊が主な登場人物。
幸哉は自宅で税理士?かな?なんか坂の途中の大きなお庭のある家でのんびり隠居生活でもしているのかと思うような生活。
結人は高校生で、ちょっと父親に反抗的な接し方をする。
そして小鳥遊は、学生時代からここに居候をしていた。幸哉の祖父が当時学生を沢山居候させていて、
そこが優秀な大学だったため、ここをでた人たちはとても優秀なお仕事についている。小鳥遊も官僚となっている。でも、ここからは出ていかない。
居候はもう小鳥遊しかいない。
幸哉は呼ばれたら?行くセフレのようなこともしている。相手はエライ議員の男。
別れ話をされても、縋り付くこともなく、あっさり。
そして、小鳥遊とも寝る。もちろん、結人には内緒。
(結人の母とは離婚している)
ただ、小鳥遊とは付き合わない。心ももっていかれない。
小鳥遊はずっと幸哉が好きで、抱いても心まではもらえないとわかっている。
それでも、穏やかに好きでずっとこういう関係でいたいと思っていた。
幸哉はノーマルだった小鳥遊を昔誘ったのは自分なので申し訳ない気持ちとかがあるし、結局忘れられないコトがあって、
これ以上小鳥遊を自分のあれこれには巻き込みたくない。
ある日、幸哉は結人の部屋を掃除していたらAVを見つけた。しかも、ゲイもの。
不安になるが、小鳥遊に「(ゲイである)俺たちには何も言えるもんじゃない」という。でも不安になる。
そしてさらに・・
って話。
それなりに大きな問題もあるけど、幸哉がちょっとだけほわってとしているおじさんだからか、ストーリー全体的にほわっとしている感じです。
この空気管がとてもよい。