【感想・ネタバレ】西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇のレビュー

あらすじ

西洋史の泰斗ジャック・ルゴフが「先駆的民俗学者」と呼んだティルベリのゲルウァシウスによる奇譚集。南フランス、イタリアを中心にイングランドやアラゴンなどの不思議話を129篇収録。幽霊、狼男、人魚、煉獄、妖精、魔術師……。奇蹟と魔術の間に立つ《驚異》は「人間と世界の在り方の反省へと、謙虚に誘う」神聖な現象だった。中世人の精神を知るために必読の第1級史料。(講談社学術文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

129の奇譚集。主君に捧げる目的で、各地方で人々に語り継がれてきた伝説や物語を集めた著作のようだ。
数行のごく短い話から、数ページにわたるキリスト教に関わる話まで、好奇心をくすぐるものがいくつかあった。悪霊に連れ去られた貴婦人や、火災を告知する悪霊、イングランド海の人魚、家に侵入してくるラミアなど。必要な人にとってはさまざまな創作のヒントになりそうでもあり、興味深い。

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2025年12月01日

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