あらすじ
【ギャンブルなんて、大嫌いだ。】
夢子はその狂気により、桃喰綺羅莉と惹かれ合う。生徒会書記・五十嵐清華にとってそれは耐えられない屈辱だった。何よりも理を重んじる女、清華は夢子にギャンブルを挑む。すべては綺羅莉への忠誠ゆえに。――そして学園はひとつの時代を終える。美少女たちの学園賭博譚、理外の理を追う第6巻。
(C)2017 Homura Kawamoto/Toru Naomura
創立120年を超える超名門高校・百花王学院はギャンブルが支配する弱肉強食の世界。学園内の至るところに賭場が立ち、ギャンブルが弱い人間は家畜扱いをされる――そんな狂った学園にやって来た転校生・蛇喰夢子(じゃばみゆめこ)。真っ直ぐで長い黒髪に白い肌、深窓のお嬢様といった出で立ちの彼女ですが、その正体はギャンブルのスリルに快感を覚える“賭け狂い”だったのです。
アニメ化を皮切りに、人気若手女優・浜辺美波主演でドラマ化・映画化と、破竹の快進撃を見せる本作。(浜辺美波ちゃんの「賭け狂いましょう!」が最高すぎるので全国民見て!!)
キャッチコピーをつけるならば、某ヤクザ映画よろしく「全員狂人」でしょうか。主人公である夢子はもちろんのこと、そのライバルであり仲間でもある早乙女芽亜里(さおとめめあり)、ギャンブルに勝つためなら校舎の改築すら厭わない生徒会長・桃喰綺羅莉(ももばみきらり)、賭け金の代わりに生爪を取り立てる生徒会役員・皇伊月(すめらぎいつき)など、どいつもこいつもぶっ飛んでやがるぜ……。
そんなケレン味しかないキャラクターたちの、プライドと大金と、時には命まで賭けたバトルが面白くないわけがありません。
一度読み始めると止まらなくなってしまうので、平日の夜に手を出すのはやめた方がいいとアドバイスさせてください、マジで。私は本作のせいで急遽午前休をとるはめになりましたよ。怖い……面白すぎて怖い。
日常生活に支障をきたさないために、きっちり6時間(1冊30分換算)を確保したならば、「さァ 賭け狂いましょう!」
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匿名
生徒会メンバーとの3連戦、次はいよいよ生徒会長との勝負かと思ったら新しい敵がどんどん出てきたところで終わりました。
Posted by ブクログ
今回百合要素たっぷりでとても楽しめた。会長、結構いい人なんだ…?夢子の狂気っぷりは今回おとなしめだったけど、トリックもわかりやすかったし(いつもは私には難しい)、読みやすくて良かったかも。
Posted by ブクログ
この巻では主人公・蛇喰夢子と生徒会書記・五十嵐清華のギャンブル「扉の塔」を描いています。「扉の塔」というギャンブル自体は、おそらく脱出ゲームをヒントにしたもので、出題される問題というよりは、塔の仕掛けの方がギャンブルのメインであり、その手の話に詳しい人にはすぐにわかってしまうため(私はわかりませんでした)
ゲームの内容に関しては魅力は少ないのですが、生徒会長・桃喰綺羅莉に付き従う五十嵐の狂気や会長との関係性、そして曲者揃いの生徒会メンバーの中では、一見普通に見える五十嵐の狂気の部分が垣間見えたり、会長が五十嵐のどのような部分に惹かれたかが判明したり、最終的に会長と五十嵐との関係性が「理解しあえるから」ではなく「理解不能だから」という互いの違いを受容に帰結するところが印象的でした。