あらすじ
書店社長の娘が誘拐されるが、間もなく犯人は捕まり、少女は無事保護される。犯人は書店の従業員だったことが判明するが、七年前に妻殺しと放火の罪で服役していた――。男の情状鑑定をめぐり、家庭裁判所の女性調査官と精神医学者が過去の事件を調べていくうちに、意外な事実が明らかになっていく。
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Posted by ブクログ
二転三転する展開で先を読ませなくする試みは、うまく効いている。
が、少々“アンフェア”な仕掛けもいくつか……。
作中の台詞回しやストーリー展開などは、良くも悪くもいかにも“80年代”な感じ。
最終編の二人は、妙にキャラが立っているが……シリーズ化されていたりして。
★3つ、7ポイント。
2014.01.08.図。
Posted by ブクログ
「映画化」と書かれた帯を見て手にした本作。「情状鑑定人」と題された第一章はキャラも立ってて興味深く、映画化されても面白そうだと思いながら読み進めて行くと、妙な違和感が…
あー、この本、短編集なのね。
と気づくまでに結構時間かかっちゃいまして、全く異なるシチュエーションや登場人物がどう収束していくのか興味津々で読んでいたので、思いっきり肩すかし食らった気分。まぁすべては自分の勘違いのせいなのですが…
それがあって、やや冷めた目線で読んでいたのですが、一癖も二癖もある人物たちが織りなす敵の裏の裏をかくような知略戦の数々は、なかなか面白いと思います。映画化される「都会の野獣」はそんなにスケールのデカい話でも長尺の話でもないので、逆にこれがどう映像化されるかがちょっと気になります。