あらすじ
フードプランナーの奈津が関わることになったリストランテの若き天才シェフ・来栖は、初対面から傲慢な態度で奈津の協力を拒絶する。対立しあう二人だが…?
※ノベルス『恋愛ドルチェミスト』(ビブロス刊行)を改題のうえ、書き下ろし「ドルチェヴィータ~甘い生活~」を追加収録したものが底本です。
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Posted by ブクログ
弟と兄のそれぞれの恋愛2編。
「恋愛志願」
フードプランニングの会社を経営する兄奈津の元でコーディネーターとして働く真末美は、取引き先の担当としてかつて美大講師で陶芸家で憧憬を持っていた片桐と再会する。
片桐は離婚、その理由等から真末美とは距離を置き接するけれどそんな片桐を好きになり、と切なかった。
真末美の同級生が傲慢でとんでもなく嫌な奴で腹立たしかった。
お互いにそれぞれ様々な葛藤があったけれどそれを乗り越えるだけの気持ちを持てて良かった。
「恋愛ドルチェミスト」
恩のある知人の弟がイタリアンレストランを開店させるのにお目付け役を頼まれる。
シェフの来栖は唯我独尊で奈津と意見が合わない。
しかし来栖と共に居るうちにお互いの仕事に対する思いと情熱を理解して次第に、と第一印象がお互い悪かったのが分かり合えて行く過程がとても良かった。
来栖が何故ここまで拘りがあるのか。そして家族との溝等が分かってくると辛くて。
奈津にも弟に対して認められない事と、来栖の家庭との和解が2人が結ばれる事により解決に迎えた事にホッとしました。
出てくる料理がとても美味しそうで食べたくなります。
SSでは来栖と奈津の甘い甘い生活に幸せな気持ちにさせてもらえました。
あとがきにありますが
弟は「和テイスト」
兄は「イタリアンテイスト」
本当にそうだなと。
Posted by ブクログ
岩本さんの作品は殆ど読みましたが、これは何となく食指が動かずに買わないでいたのですが、よかった。激しさはありませんでしたが読み終えて気持ちがほわっとしました。
コアフードプランニングに勤める天宮真末美がかつての大学の講師で憧れの陶芸家だった片桐と仕事で再会して、恋心を募らせていくお話。
片桐はゲイだと告白し、上海に渡って男の恋人ができ、妻とも離婚して実家からも勘当。その後は流転のような生活をして偶然、元教え子である真末美に巡り会った。
自分の容姿が男らしくないと気に病む真末美に「こういった容姿に生まれついたことにはきっと意味がある。」
と告げる。それは後半に分かりますが。
お話事態はよくあるような展開でしたが、岩本さんにしては控え目な色欲でしたし、何より木下さんの柔らかい絵がマッチしてスラスラ読めました。
発売した時に買っておけば良かったです。
もう一話はコアフードプランニングの経営者の兄のお話。
こちらも中々素敵なカップルで、イタリアンのレストランのお話ですからついついティラミスとかドルチェが食べたくなってしまいました。
Posted by ブクログ
兄の会社を手伝うフードコーディネーターの真末美は取引先の新しい担当がかつて美術学校時代に憧れた講師の陶芸家・片桐であったことに驚く。外国に行ったきり陶芸での消息が途絶えたのは理由が分からずそれでも憧れの気持ちは抑えられずに少しずつ片桐に近づこうとする。
兄・奈津の恋愛「恋愛ドルチェミスト」(シェフ×フードコーディネーター)の恋愛も。
書き下ろしは 兄・奈津とシェフ・栗栖のその後の同棲生活。
相変わらず、岩本先生の作品は品があります。たゆたっている空気が違うというか、、、。
エロシーンは各1話に1つのみ。少ないですが雰囲気がいいです。
時間経過に突っ込むところはありますが(東京から新幹線の最終で名古屋、その後在来線に乗り換えての田舎に
到着すれば多分早くても23時頃。そんな時間に家に電話するって、非常識だと思いました。で、不在でその後結うご飯を食べに繁華街に出るのですが、それも遅い時間帯だなと思いました)BLってそんなものよ、ということなんですかね?
Posted by ブクログ
ノベルズ版も読んでたんですが、この時とは挿絵や収録されてるお話の順番が逆だったりしたのでで、また違った感じで楽しめました♪美形兄弟の各カプとも面白かったし萌えました〜v一冊ずつでも全然いい!もっと深まったお話とかも読んでみたいです。あと、出てきたイタリア料理が、読んでてなんかおいしそうだなぁと思いました(笑)
Posted by ブクログ
ビブロスでは兄編が先で表題作になってたそうですが、弟編が先のこの本の方が流れがしっくり来てるんじゃないかと思いました。兄の弟カプへの心情の変化が嬉しく感じましたし。兄編を読んで、無愛想で傲岸不遜な俺様シェフが自分の萌えツボだといまさらながらに再認識しましたwww