あらすじ
財務資本から知的資本へ――すべての企業が資本価値を見直す時が来た。そして、すべての働く人たちは「企画」という知的生産物を生み出し、新しい働き方を獲得する未来に向かう。「代官山 蔦屋書店」や佐賀県の武雄市図書館など、話題の施設を作ってきたカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の社長・増田宗昭による、斬新な組織論、時代認識論。知的資本を使って、マーケティングとクリエイティブ、理論と感性、システムとエモーションの交点に立ち上がる同社の企画、そして、自由の真価についても語る。
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Posted by ブクログ
知的資本論というタイトルの元、CCCの事業構想に触れることができる本書。
生きたマーケティング論を学ぶことができた。
理想から戦略、戦術、具体、接触まで一貫して実行されていることに感銘を受けた。
マーケティングのベネフィットは機能価値と情緒価値に分けられる。日本企業は後者をないがしろにしがちだが、CCCがいかに情緒価値に重きを置き、その為のデザイン思考を大事にしているかが分かった。
また、ただデザインを重要視しているだけではなく、ライフスタイルを提案して顧客価値を最大化するという目的の元、戦略から戦術、具体施策から生活者まで一貫して顧客のことが考えられており、その為にデザイン思考が活かされていることに感銘を受けた。
マーケティングの型を、ロジックだけでなく、感覚までを考慮して実践されている日本企業は、他には知らない。
夢を語りつつ、現実を捉えて事業を行っているCCCを、増田さんを私は尊敬する。
Posted by ブクログ
自由について考えさせられた。約束と感謝を重んじたい。
提案が必要となるサードステージへ。売り場でなく買い場であると顧客価値を最大にすることを大切にする。建築家としてこの本で何度も出てくるキーワードであるヒューマンスケールを大切にした居心地のよい空間をつくりたい。個人的にライフスタイルに着目しているが、提案としても空間としても目標となることが多かった一冊。
Posted by ブクログ
社会で自由に生き抜く
それが一番大切だが、自由の意味を間違えたらいけない…
仕事の中で上司を見るのではなく、外、、顧客を見なければならない
新しい視点を見つけた一冊
Posted by ブクログ
書店は本売っているからだめ。
書店が縮小化傾向がある次代、その原因はそこにあると増田さんは考えた。
ライフスタイルを提供する。
これが一番相手にとって良い"買い場"であること。
朝起きて1番に好きなことができることが自由。
自由を履き違えないこと。
知的という資本をどう活かし、提供し、協力しあって物事を作り上げるのか。
自分自身が何に関してコンシェルジュとなり得るのか、考えが深まる。