【感想・ネタバレ】ローマとギリシャの英雄たち 〈栄華篇〉―プルタークの物語―のレビュー

あらすじ

アレクサンドロス大王の知られざる名言、ジュリアス・シーザーの離婚と恋愛、ブルータスの3つの失敗。目からウロコのエピソードに導かれ、教科書で著名な指導者達が生き生きと動き出す! ギリシャのインテリ、プルタークが“偉大な人たちの見ならうべき特質”を記した『英雄伝』が、かつてない分かり易さで現代によみがえる。古代ヒーロー列伝の決定版。『プルタークの物語』改題。

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Posted by ブクログ

黎明編の次にこっちも(ただし買ったのはこっちが先)。
やはり、アレクサンドロスとカエサルはおもしろい。古代史の英雄の中でも燦然たる輝きを放っていると思う。
ただ、こういう読み物はどうしても塩野七生のローマ人と比較してしまうのだけど、アントニウスに重きが置かれていた。カエサルも、塩野七生みたいにべたぼれしてる!というよりは軽快な語り口で、悪いこともしてたけどね、みたいな感じ。それでもいいやつだったのだ感はぬぐえない。さすがカエサル。
デモステネスもなかなか興味深い。弁舌だけでのし上がっていくことが可能だった時代からすると、今の政治家のスピーチはいかなるものか。
プルタークが選んだ英雄からさらに阿刀田高が選別した英雄(に限らないのか)が24人、それぞれ個性あり、ただわりとまともな最期を遂げた人がいない。英雄とはそういうものなのか。

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2012年10月09日

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