あらすじ
麗奈(れいな)をつれて家出をしてきた春子の打ち明け話を聞き「親になるって何だろう…」と考えこむダイキチ。りんが風邪を引いたら大騒ぎ、抜けた歯を屋根に投げるのは、時代遅れなのか!? 小さいことで焦ったりビビったりする気持ちは一体なんだろう。子育てって自分の時間を犠牲にして成り立っているものなのか? でも犠牲とかとちょっと違うような…。そんな気持ちになりつつあるダイキチ31歳の春――。カラーページに描き下ろしページも加わった新装版・第4巻!
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Posted by ブクログ
春子さんのエピソードも中々好き。
大吉が干渉しすぎず冷たい訳でもなく、
大人な距離感で落ち着く。
大吉にパパ友ができるのも微笑ましい。
自分のことしか考えてなかった、この人たちはその時既に守る側だった
という事実もそうだが、それに気づけて
そう考える大吉がとても好きだ。
地続きの場所にこういう人たちがいっぱいいる、
楽ではないけど特別でもない。
縄跳び大会のために練習をして、
終わったからもういいかなというりんちゃんに比べて、
大吉もコウキもまだ縄跳びをしたがるのが可愛い。
りんちゃんが本番ではうまくいかなかったことについて、
「いっぱい飛べるようになったのはホントのことだから
俺ちゃんと知ってっから」
という大吉の言葉がとても優しい。
励ましでもなく責めるでもなく、
本当のこを言ってくれるのが良い。
インフルエンザの話で非常識なママたちの話を
二谷さんが
「あの人たちの言うことが全部理解できないわけでもなかったから余計へこんだ」
と言うのが印象的。
冬を乗り切るのが大変って江戸時代のようだ。
もしくは野生動物。
じっと耐えて生き抜く。
コウキのことが心配だったけれど、
大吉さんもそんな感じだったならちょっと安心
と笑う二谷さんが可愛いし、頼りになるママだし
優しくて強くて素敵だ。