あらすじ
隔絶された地で、死の影と戦いながら懸命に生きる少年たちの愛と勇気!!明日なき人類の行く末を警告する、SFロマン!!待望の第1巻配信!
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ついに巨匠・楳図かずお先生の作品が一挙配信!ホラー、サスペンス、SF、コメディまでどの作品も秀逸ですが、中でもおすすめなのが本作。今人気の『ハカイジュウ』『エデンの檻』などの原点のような作品で、サバイバルホラー好きな方には絶対におすすめです!
異常な状況下、未来に小学校の校舎ごとタイムスリップした人々。絶望の地とかした未来で想像を絶する出来事が待ち受けています。教師たちの錯乱、殺戮、グロテスクな怪物による襲撃、飢餓、病気等々。そんな中、必死に生きようとする子どもたち。そして明らかになる驚愕の真実とは…!?
映画化やドラマ化もされましたが、それはあくまで本作の一部分のみ。原作はメディア化作品を上回る壮大で重厚な大長編となっています。グロテスクな世界観の中に切なさあり、人間ドラマあり、まさに楳図かずお先生の最高傑作です。
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関谷 FU CK
子供達よく頑張ったね。
この残酷な世界の中でよく耐えられたね。
僕には出来ない。
ホントにすごいよ。
ご冥福をお祈りいたします。
Posted by ブクログ
みんなどんどん死んでいってしまう恐怖…
楳図かずおさんの著作は初めて読んだ。うすら寒い恐怖が積み重なり怖いのは苦手なはずがページをめくる手が止まらず取り憑かれたように先を進めてしまった。
怖いのに途中で読むのを止める方が怖いような心地が恐ろしい!
Posted by ブクログ
これはすごい。「ドラゴンヘッド」なんかメじゃないね。なにより翔の母親の行動が常軌を逸しているというかなんというか。でも最初に出てきた給食費泥棒の伏線が最後にきちんと活かされていたし、ストーリーとしてはうまくまとまっている。最後にアメリカから電話がかかってくるというのはちょっといきなりな感じもしなくもないけど、これもビンに詰めた手紙の伏線どおり。
途中途中の細かいエピソードは週刊連載のための盛り上げに必要だったのだろうからあまりどうこうというのはないが、やはり子供同士が殺し合いに発展するあたりは「蝿の王」が描かずに止まったところを突き進んだんだな。最近でいうと「バトルロワイヤル」だけどこっちのほうが設定に必然性があるだろう(「バトル〜」読んでないけど)。
自分の卒論の最後で大林宣彦の映画版のラストシーンを採りあげたけど、こっちのほうを読んでいたらもっと全然違った採りあげ方になっていただろうな。映画のほうは翔たちの未来を見つめる晴れ晴れとした表情がラストにあったが、原作のほうは実際の表情は地面に伏せているところが最後で、母親が夜空に見る翔は現実ではないんだな。
なによりもこのストーリー展開で最後に子供達が元の世界に戻れるのではなく、むしろ新しい世界で積極的に生きていこうと決断するというのがこの作者のすごいところ。やっぱりこの人の子供を子供として見る視点ってただものではない。最初からいきなり「おかあさん… ぼくの一生のうちで、二度と忘れることのできないあの信じられない一瞬を思う時、どうしても、それまでのちょっとしたできごとの数々が強い意味をもって浮かびあがってくるのです。」というモノローグ?で始まるというのも印象的だが、たぶんこれは翔がユウちゃんに託したノートの一番初めに書いてあったんだろうな。