あらすじ
「食」が今、さまざまな危険にさらされている。しかし、食の絶対安全とはなにか?盲目的にゼロリスクを求めていいのだろうか?リスクをリスクとして、冷静に受け止めるにはどうしたらいいのだろう?BSEが猖獗を極めた時期にスコットランドに暮らした内科医が、科学的な視座から国内外BSE騒動の深層を分析、背後に潜む社会病理を精察するとともに、現代人が直面する食のリスクとその対処法をさぐる。
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Posted by ブクログ
食のリスクといえば中西準子さんだと思うが、とりあえずリスクについて読みたくなって読んでみました。
BSEは僕が小学生の時に起きて、自分がその病気を恐れていたことを思います。今その問題に関して読み返すと、なんとリスクの低いことか、、、
なぜ、人々はその問題を恐れたのか。それは、不確実なものに対する人々の不安や当時そのリスク自体が不確実性の高いものだったという事実であった。しかしながら、人々はその事実を見返して、「厚生省が悪い、メディアが悪い」といい、自分たちが被害者であるという言葉しか聞こえてこない。リスクを知らずに考えずに買わないということは、農家の被害の加害者になっているということに気づいていません。
これからのリスク教育の在り方としての提言①ゼロリスクはないと理解すること②リスクとベネフィットの両方を考えていかなければならない③不確実性は避けられないということは重要な点であり、これをもとに授業実践していく必要があると思った。