【感想・ネタバレ】勇者と探偵のゲームのレビュー

あらすじ

戦闘美少女な疾風寺舞と、ひょんなことから彼女と出会った平凡な高校生・吉永朔が、邪神を復活させようとする高校生たちと戦うというありがちなライトノベル――それが傍観者であり、記録者である“ぼく”が記録する物語……のはずだった。“ぼく”は、ある狂った街で起きた、狂った事件の、狂った顛末を、ありのままに記録する。この記録を読んでいる君に願う、どうか憶えておいてほしい。これは記録だ、物語なんかじゃない、絶対に。――『ぼくらの』コンビが贈る“非”正統派ライトノベル!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この物語の舞台である装置によって物語が生み出される狂った街についての話が80ページほど続き、7本目の章以降から本格的に物語が始まるといった構成。野井奈緒という少女の死はこの街においては特異な死、つまり「物語とならない無意味な事故死」であり、これに意味を与えようとする(物語にしようとする)クラスメイトたちとそれを傍観する「ぼく」といった内容。
感想としてはとにかくメタ。この本の物語全体は主人公「ぼく」が作ったメタ的記録としての「物語」であり、太字で書かれた19+1の章と冒頭のページが「物語」より1つ上の次元から書かれた「物語」だというのが本作の肝、というか重要な仕掛けである。
読んでいる途中で最後の章でやりたかった仕掛け(メタのメタ)がなんとなく予想できてしまったのと、個人的にはもう少し物語に厚みが欲しかったと思ってしまったので星-1にした。とは言っても全体的に読みやすく非常に面白かったし、メタを用いた新鮮さもあったため良作だと思う。


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2025年09月09日

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