あらすじ
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おさななじみの康男と優樹は、忘れものをとりに、下校時刻を過ぎた学校にしのびこむ。だれもいない教室には、中世の騎士のかっこうをした男がいた。関西弁でしゃべるうさんくさいその男は、ジェラルドとなのり、自分は竜退治の騎士だという。半信半疑のまま、会話をつづける三人の前に、竜があらわれて…。読みおわると心がまるくなるちょっといい話。
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Posted by ブクログ
竜退治の騎士になるには、トイレのスリッパを揃えなくてはならない。
お手本のような伏線回収。読むのには一日かからない長さで、さらっと感動できる。
友情、そして夢。二分間の冒険ほどではないが楽しい作品。
Posted by ブクログ
岡田さんの本で、一番タイトルが気になっていた本。
相変わらず無駄のない文で、話がさくさく進む。
ゆうきが女の子だというところ、すごくいい仕掛けだと思った。
岡田さんの他の本と違って、関西弁が全開だ、と驚いたけど、ジェラルド登場で納得。名乗りのシーンで本当に笑ってしまった。そしてトイレのスリッパでまた笑った。
高学年になるにつれて、変化していく子供の心を本人たちがうまく飲み込んでいく様子に優しい気持ちになれる。
劇団の人だった、胡椒のビンという仕組みも面白い。
ラスト、大人になってからの話は蛇足な気もする。私が大人だからそう感じるのかもしれないけど。
Posted by ブクログ
信じてなかった子がだんだん本当って分かってくるのが面白かった。
騎士の自己紹介がスゲえ面白いんだよ。
これさ、読んでると僕の近くにもいるんじゃないかって考えちゃって、ちょっとこわい。S10
Sが「こそあどの森」を読破したのに気をよくして、岡田淳パンデミック。
この長さならMに読み聞かせてもよいかも。
家族で語れる本になりそう。
保育園から一緒に育った優樹といつの間にか話すこともなくなったある日、バッタリ出会ったことで学校に二人で忍び込むことになる。そんな教室で二人がであったのはドラゴンと戦う騎士だった。
竜に騎士ときたらどこかに旅立つのでは、と思っていたら全くちがってビックリ。
でも、私もまずはスリッパをそろえるところから始めよう。という気になる。
さらりと読めるのに考えることが多い本。
チビちゃんも是非騎士を目差していただきたいもの。