【感想・ネタバレ】黒書院の六兵衛 (下)のレビュー

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ネタバレ

結局六兵衛は何者だったのか。もう少しヒントが欲しかったのが正直なところ。
でも面白かったです。

明け渡しの期日が迫る江戸城に無言で居座る御書院番士、的矢六兵衛。官軍の先手として来た加倉井隼人はあの手この手で押したり引いたりどうにか追い出そうとするが全く無反応な六兵衛。それどころか御殿の奥へ奥へと居場所を移っていく。
壬生義士伝みたいに色んな人の独白の章があって次第に六兵衛という人の輪郭が見えてくる。とにかく皆キャラクターがなかなかに強烈で、怒ったり笑ったり不思議に思ったり、隼人に感情移入してしまった。最後はよくわからないながらも六兵衛の迫力と格好良さだけは伝わって来て、行かないで!と一緒になって泣きました。

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2015年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

黙する六兵衛に対する様々な推測が楽しく展開される。「あ、そうだったのか」と思わせるストーリー展開はさすが。
後半はいつもの「浅田節」の濃い味付け(つまらなくはないけど)。
私にとっては、クライマックスよりも、その過程に至る江戸文化の掘り下げや推理劇の方が楽しめた作品であった。

昔は著者の作品を読んで何度も涙したものであるが、今はそれほど涙腺に響かないのは、著者の作品を多く読んでパターン化しているからか、年齢を重ね感受性が摩耗してきているのか、レビューを書いて少しさみしく思った。

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2014年07月21日

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ネタバレ

隼人の想像が突拍子もなくて、ひぇーとなりました。ドキドキもした。六兵衛が結局何者かハッキリしなかったけれど、武士の心意気というものを感じた。

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2014年06月24日

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ネタバレ

後口のよさに、つい忘れそうになったけど



結局あんた何やの!?
Σヽ(-∀-;)

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2014年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おすすめ度:75点

江戸城に10カ月の間、言葉も発することなく、ひたすら座り続けた六兵衛。その10か月の間に時代は大きく変遷し江戸から明治となった。六兵衛はひたすら座り続けるという行動で武士道の本髄を示した。
「物言えばきりがない。しからば、体に物を言わせるのみ」

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2015年01月22日

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ネタバレ

上下巻。

大政奉還が行われ、江戸城を天朝に明け渡す準備に明け暮れる中、一人の武士が物言わぬまま居座り続ける。

泰平の世が長く続いたせいで、廃れに廃り切った武士道を本来の姿へ取り戻すかのごとく、江戸城に居座り続ける六兵衛。六兵衛とはいったい何者か、いや、六兵衛にすり替わったこの男は何者か。彼の一挙一動に振り回されながら、正体を探ろうと様々に推理していく過程は面白かったが、なにせ長い。城内の仕来りか、人物の入れ替えがあっても皆が見て見ぬふりを決め込み、特に上巻は一向に話が進まないのに少々焦れてしまった。下巻で、実は徳川慶喜その人か、天朝の差し金か、みたいな大仰な話が出てきて、俄然調子が乗って来たものの、結局、、、。武士道とは本来かくあるべき、と皆に諭すために現れた幻影かと思えるようなオチで、正直なところ拍子抜けだった。もうちょっと出自を描いてくれた方がすっきりしたかも。

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2015年05月05日

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