あらすじ
少子化対策のため「抽選見合い結婚法」が施行されることになった。この強制的なお見合いに、モテない青年は万々歳、田舎で母親と暮らす看護師は、チャンスとばかりに単身東京へ。慌てて恋人に結婚を迫るも、あっさりかわされるOLもいて…。それぞれのお見合い事情をコミカルかつ、ハートウォーミングに描いた長編小説。
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Posted by ブクログ
面白かった。
垣谷美雨さんの本は、今のところいつも笑いあり、それからほっこりさせてくれるので大好きだ。
少子化対策のために強制的にお見合いをさせる、(世の中に一般的な普通の感覚の人が多いならば)なかなか面白いんじゃないかと思わせる設定。
娘本人目線、自分が男だったらの目線、母親目線、結構置き換えて楽しめました!
きちんとまとまって“おしまい”でしたが、
続きが気になってしまいました。
このあと、皆さんどうなったんでしょう…
Posted by ブクログ
少子化の対策として、国が生み出した見合い結婚法。相手が好みではなかった場合、断ることができるが、3回断ると軍隊のようなところで任務が課せられる。そんな見合い結婚法に振り回される登場人物たちの話。それぞれ癖があるが、徐々に結婚や自分、周囲の環境と向き合っていく姿が面白い。
Posted by ブクログ
抽選見合い結婚法、独身の男女が抽選で決められた相手と3回断ったらテロ撲滅隊に加入しなければいけないというペナルティがあるお見合いをするというストーリー。
登場人物の属性がリアルで、特に共依存してる母娘は身近にもたくさんいそうで共感できた。読んでいる間は自立できてない母娘どちらにもモヤモヤしたけれど。
結婚を考えられるパートナーの有無、既婚未婚、男女など読者の属性によって受け取り方は変わりそう。
結構、毒が詰まっているけれどサラッと読める痛快な本!
Posted by ブクログ
割と極端な性格や家族設定にされているからか、まるっと共感は出来ずともなんとなくその気持ちわかるなぁというのがどの人物にもあった。
女性は母親と距離が近いことも多いから好美のようなケースも奈々のようなケースもどっちもありそう。逆に男性側はどっちもマザコンじゃないのが意外で、嵐望みたいな家庭はマザコン設定でもいけそうなのになぁと龍彦の母親は悪気なく家政婦代わりへの対として思った。
四人とも結局作品の中では誰も結婚しなかったけれど、それぞれ将来へ向かって前進はしていて読後感はよかった。
Posted by ブクログ
もし「結婚相手を抽選で決める」なんて法案が通ったら…?
正直、リアリティはあまり感じなかったけど、その分フィクションならではの面白さがあった。
抽選によって人生が強制的に動き出す登場人物たち。
みんな恋愛や結婚に劣等感を抱えているからこそ、法案をきっかけに少しずつ変化していく姿が興味深かった。
法案自体はうまくいかない結果に終わるんだけど、読んでいると「意外と悪くないかも?」と思わせる不思議さ。
軽く読めて、それでいて考えさせられる一冊。