あらすじ
一八世紀に発生し、瞬く間に世界中に広がった謎の巨大生物〈蟲(ギヴル)〉。甚大な被害と引き替えにもたらされた化石燃料によって、世界は大きく変貌した――。 時は「明治」と呼ばれるはずだった時代の少し前。異国への航路で蟲を操る男たちに襲われた少年・秋津慧太郎はある海岸に流れ着く。その右目に奇妙な力を得て――そして辿り付いた荒地で、慧太郎は蟲たちを愛し、その研究と対処とを生業とする美少女アンリ・ファーブルと出会った。もうひとつの近代で幕開く、蒸気と蟲と恋が彩るファンタジー!
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Posted by ブクログ
産業革命のころを舞台にしたファンタジーですが、世界設定は歴史などがある程度現実と一致しているだけで、ほぼ完全なファンタジーです。
中盤辺りから話に勢いが付いて来て、一気に読めました。主人公と悪役が戦う場面がとても熱くて面白かったです。
Posted by ブクログ
近世ヨーロッパが舞台のファンタジー。ファンタジーで主人公が侍って初めて読んだかも。アンリや敵側とのやりとりで葛藤しながら駆け抜ける慧太郎の真っ直ぐさがいい感じ。アンリも活発に動く裏でほんのり優しさが見えていいヒロインでした。残ってる伏線っぽいものも多いので続きが出て欲しいなぁ。