【感想・ネタバレ】SF的な宇宙で安全に暮らすっていうことのレビュー

あらすじ

「僕」はタイムマシンの修理とサポートを担当する技術者で、個人用タイムマシンに乗って時間のはざまを漂っている。あるとき、僕はタイムマシンから出てきた「もうひとりの自分」を光線銃で撃ってしまった……。SF界/文芸界注目の俊英が描く家族小説の傑作/掲出の書影は底本のものです

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「SF的な宇宙」と言ってしまっている時点で、SFではない可能性を孕んでしまっている、自己矛盾。
それを感じつつも、現実にこの本を書いているチャールズ・ユウと、この本の中で『SF的な宇宙で安全に~』を書いているチャールズ・ユウと、……という入れ子構造は、そもそもタイムトラベルとは入れ子構造的ではないか、という疑念を抱かせる。
それはつまり、ガレージで発見した、「あらゆるものはタイムマシン」ということなのであって。
だからこれは、引きこもりの男が家族と、そして社会と和解するための、家族小説となるのだ。

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2024年04月05日

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