【感想・ネタバレ】深海生物 捕った、育てた、判った! “世界唯一の深海水族館”館長が初めて明かす(小学館101ビジュアル新書)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

深海生物の本はずいぶんたくさん出ている。キモチワリー、スゲー、という怖いもの見たさ的な本が多い。でも本書は違う。ぜんぜん違う。



もちろん深海生物は出てくる。ダイオウグソクムシも、もちろん出てくる。けれど、それが主ではない。



むしろ、深海というブルーオーシャン(って、書くとおかしな想像が生まれそうなので、書いてみたかったが、深海生物自体はそれほど儲からないらしい)を通じたビジネス本なのである。



この水族館には行ったことがあるし、著者の他の本も読んでいたから、おおむね予想をしていたので裏切られた感じはない。(表紙にもあるメンダコは、ちょうど展示されてなくて、見られなかったんだ。そっちのほうが残念)



生き物を商売にすることへの葛藤を持つ人や、それを批判する人も多いだろう。僕にもそんな気持ちがないわけではなかった。けれど、そのことについても正面から答えている。



まさかこのメンダコの表紙の本で、そこまで読めるとは思わなかった。一方で、リュウグウノツカイは食べたらかなりまずかった、というようなネタも含まれている。あえて扱いが大きくないが、スゲーという写真も、ある。



というわけで、一冊で何度かおいしい本だった。

0
2022年06月01日

Posted by ブクログ

海の手配師が書いた新書第二弾。先にでた「水族館革命」と違うのは、こちらの方が写真が多く、前者が水族館自体にスポットを当てたとすれば、こちらは深海生物に重きを置いている。
中に、著者がショックを受けた言葉として、「水族館にくる人は魚に興味なんてないんだ」というのが上げられていたが(その言葉が一般人向けの水族館を作る上の戒めとなっていると書かれてあったが)、個人的に「ここに魚にめちゃくちゃ興味があって水族館に行く人もいますよ」と声を大にして言いたくなった。

0
2014年08月08日

「学術・語学」ランキング