あらすじ
会いたい人がいるから――。大人になった乙女を待ち受ける運命は!?ミルヒランド公国を守護する氷の狼フェンリル。その本当の遣い手に出会ったアリアは、幻獣と乙女のあり方がこのままでよいのか、失われた闇の剣の行方を追うべきか迷いつつも、クルサードと故国へと帰る決意をする。一方、ライルは故郷を、シェナンはアランディの人々を守るため、シュータンの兵と激突していた。生き残りをかけて、それぞれの戦いが始まる!
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Posted by ブクログ
P98より
「祖国のため、故郷を守るため、そしてリアラ女神の御為 騎士たちは戦いに赴く。しかし、頭でわかっていても、悲しいかな人の子の身では、気持ちまではついていかない。そのー守るべきもの、善しきもの、美しいものを具体化したのがー先ほどの貴女の姿だったのだ」
「本当は、戦いになんて誰も行きたくない……だが、行かねばならるのならば、祖国やそんな建て前のためよりは、美しい乙女の笑顔を守るため、というほどがどれだけいいか」
「貴女が祈る姿は崇高だった。美しく、清らかで、リアラ女神の愛し子、そう感じさせた。貴女を守ることができるなら、と、騎士たちは勇気づけられた。 -そしてその勇気のおかげで、何人の命が救われることか」