【感想・ネタバレ】30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由のレビュー

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ネタバレ

チェック項目8箇所。本当に「今にして思えば」であるのだが、これほど大きな取引を社員に任せきりで、連日のように痛飲して朝遅い出社をしていた私につけ入る隙がなかったのかと言われれば、何の言い訳もできない。私にとっての誇りとは、いったい何だったんだろう? 今まで私は、何を築いてきたというのか? 湯藤や前田、ほかにもこの乗用で残ってくれた社員たちに、私は何を目的に生きろと言えるのか? そもそも、この先に何がある? 人間、上り調子の時にはたくさんの人が寄ってくる、でも、苦しい時に支えてくれる人は多くない、人の真価は、苦しい時にこそ露わになるものである、真っ暗な岩穴の底で、私は自分の周囲で巻き起こるさまざまな人間模様を見つめていた、金では買えない貴重な体験をすることができたといえるだろう。サブプライム問題で事業に翳りが見え始めても、「杉本さんはすごい」などと甘い言葉で私を持ち上げたファンドの連中は、1株残らず売り抜けていた、でも、厳しい言葉で私を叱咤してくれた藤田さんは、私を信じ続けてくれていたのである。「何をやるかより、誰とやるか、です」「社員を幸せにしたい。ZOZOで働いてよかった、人生をこの会社に賭けたいと思ってほしいんだ」「エスグランドは僕のせいで潰れた。理由はその1つだけだ失敗から目を背けることなく、それを認めるからこそ未来が開ける」。

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2015年01月24日

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実に、おもしろかった。小説よりもおもしろい。
ニンゲンは かくも誠実に 生きるのだ。
倒産をさせた状況を 客観的に見つめようとする。
まさに フジチョウのように よみがえる。
『失敗とは 失敗から学ばないことだ』
という言葉が 妙にあう ストーリーだ。

現実に眼を背けることなく、
前に前にと すすんでいく姿が 実にすばらしい。
日本の若者も すぐれた人がいるのだと
感心した。というより そのクールさに、
力強さを感じた。

立花は言う
『でもな。逃げることは絶対やめろ。はっきり言って、400億円近い負債を抱えているお前とはオレもかかわりたくない。でも、全てを失ってゼロになって、そこから這い上がろうとするお前なら、オレはいくらでも助けてやる。同じ倒れるにしても、背中を見せて倒れるな。正々堂々と、前のめりに倒れるんだ。』

行動方針から
わからないことをわかるふりすることは最も愚行である。
ニンゲンこそが最重要資産である。
目的と目標は異なる。目的はつまり理念。その先に目標=結果がある。
軸足をぶらさない。これがすべてに通じる発展の基礎である。
成功者にとって謙虚さと感謝が最も大事な想いである。
人と比べること。見栄を張って虚栄心を満たすことを止めよ。
常に自問自答せよ。
恥ずべき行動ならば、行動をするな。
悔しいなら、圧倒的な努力をせよ。

再生とは 自らの至らないところを知ることで
初めて、再生が始まる。
倒産の理由はリーマンショックのせいではない。自分の経営がいたらなかったと
はっきり言い切ることが 何よりも凄い。
そして 東関東大地震に対しても アクションを起こそうとする。
いいねぇ。

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2014年12月24日

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最年少上場の成り上がり社長がリーマンショックに端を発する金融危機でジェットコースターのように転落、再起を図るまでを生々しく描いた本作。

貸し剥がし時の銀行員や杉本社長の人物を買っていた出資者とのやりとり、すべての物事に真摯に真っ直ぐ向かっていく姿勢など、アツい。

また、アツいチーム作りを土台に、この一連の経験を通じて学んだ経営ノウハウとして、経営理念、行動理念、マニュアル、財務の視点などを挙げているのがとても興味深かった。

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2014年08月19日

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高い視座を持ち、ひたすらに走っている人生を感じた。人生は、長い航海のようなもので、必ず嵐が起こる。それも日記に記して、強くなるというようなそんな熱い話であった。私も胸に刻みたい。

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2021年10月10日

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Twitterで流れてきて知った。会社が上場して倒産したのも知っていたが杉本さんのことは何も知らなかった。最近では深田恭子さんと結婚するとかしないとか騒がれてますが、そういうゴシップを抜きにして面白い本。リーマンショック前後の時代背景がよみがえってくる。確かに異常なマーケットだった。その大波に呑み込まれてしまった歴史が語られている。人間的に大きく成長した過程が描かれている。人間的な魅力がある事業者なんだろうと思った。ファイナンスを学び直す過程でこれだけは絶対負けないという強みを知って、同時に弱さを認めて起業を決意したのだろうか。それよりももっと若さゆえの根源があるような気がしないでもないが、そこまで吐露はされていなかった。

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2021年04月06日

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【概要】
最年少上場を果たしたエスグラントコーポレーション杉本社長の成功と挫折のストーリー。
【内容】
1.絶頂
2.暗雲
3.地獄
4.奈落
5.希望
6.感謝
特にリーマンショックで経営が傾いた時の銀行や債権者とのリアルなやりとりは必見。
地獄と表現するような絶望の中、諦めずに再起をはかる生き様は勇気を与える。

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2021年03月07日

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エスグラント創業者の、絶頂から暗雲、奈落、地獄に落ちていきながらも、復活する姿が描かれている。
上場をして、株主からの業績へのプレッシャーや経営者仲間との競争心から高い成長を目指した結果、自己資本比率3パーセントという多額の借入を活用した高値での不動産の仕入、が上昇相場だと好循環になるが、下落相場だと負のスパイラルになる、ということなのだろう。
経営者としての教訓を指針として見える化したり、従業員への伝達に用いるのは、地に足ついてるな、という感じ。

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2018年05月10日

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自分の人生は自分にしか変えられない
本当の強さとは自分の弱さを認めること
明確な理念や行動指針を貫く
どんな会社にも危機は訪れるが、学び続け着実に成長を続けるその先に企業の永続がある
決して諦めない

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2016年06月25日

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エスグラント創業者の実話。
盛られているところも多分に有ると思うが、内容としてはリアルで面白い。起業家として名を馳せていく過程や、その中で著名経営者との交流の内容(江副さんの家でのオーケストラパーティーなど)等など。そしてリーマン・ショックから民事再生に至るまで。人とのつながりが主だった内容ではあるものの、この人の人生経験としては非常に濃いな、という感想。いいか悪いかは別として、こういう生き方に憧れている人も少なからず多そう。私は全く違うので、物語のような読み物としてはおすすめ。

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2015年02月26日

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20150120 諦めないエスグラントの杉本社長の著書。諦めないココロが目頭を熱くさせる。400億の負債を追った社長が再起のきっかけとなったのが仲間からの言葉だった。この言葉に詰まった想いがヒシヒシと伝わってくる。次の一歩を踏み出すためにはまずは自分の失敗を認めること。

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2015年01月20日

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他業種のこういった展開を実感することができた。もちろんここに書いてあることが全てじゃないだろうし、これ以上の苦労もしてきただろうし、もっと自暴自棄になっていてもおかしくない境遇だと思う。人は確かに支え合って生きてるし、気づかないところで誰かが見てくれてて、誰かに支えられてるもんなんだなぁと感じられた。"give and take"の関係じゃなしに,"give and give"で"returnがあれば儲け物"の思いで、人は人柄に出資(金だけじゃなく)するものなのかもしれません。
杉本さんが出逢って助けられて人が実名で上がっていて、こういう業界の人たちってこんな風に交流があるんだとこれまた驚きでした。

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2014年09月22日

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不動産会社を起業して上場させ、その後民事再生で事実上の倒産と自己破産を経験した若手社長の自伝。急成長と絶頂、その後のサブプラム問題からリーマンショック時の苦労などがダイナミックに描かれている。銀行やファンドなどの金融サイドの人間の振る舞いも面白い。上場会社の若手社長たちの交流やエピソードも興味深い。あまり時間が経っていないが、当時の空気が思い出されて懐かしい。

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2014年08月22日

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リーマンショックを機に債務不履行に陥る過程を描いています。リスクとどう向き合うべきかということを考えさせられます。
また同時に、ご本人は再起なさるのですが、周囲からの信頼さえ得られていれば周りが助けてくれるのだということも教えてくれました。

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2014年08月16日

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若手経営者はこれくらいの根性なくちゃ!とても前向きで元気がでます。老害の経団連なんか目にせずしっかり稼いでもらいたいですね。

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2014年08月14日

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Facebookのウォールに流れてきた永江一石さんのイチオシっぷりと藤田社長、ホリエモンの帯コメントに惹かれて即買、その日のうちに全て読みきってしまった。
どの起業家社長の自伝を読んでも壮絶なものが多いが、この社長の場合は衝撃的タイトルの通り実際にリーマンで会社を潰しており、その過程における経験の凄惨さたるや池井戸潤の小説を地で行く迫力のストーリーばかりである。

どん底を経験して這い上がっている人の再起のストーリーには、頭や胸を揺さぶられるような刺激が詰まっていて、精神衛生上も非常に良いので好き好んで読むジャンルだが、本著もそういった意味で非常に栄養素の高い一冊だった。

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2014年07月29日

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現シーラテクノロジーの杉本宏之さんの著書。本人の激動の人生が描かれています。起業家としての精神や大切にしなければいけない志など、倒産と自己破産を経験した本人にしか伝えられないことが書いてあります。起業やビジネスに興味のある方にはとても面白い本だと思います。

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2024年03月20日

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タイトルの通り、著者の杉本宏之さんが2001年に創業した不動産会社 エスグラントコーポレーションの繁栄と転落、そして倒産・自己破産から再起までを描いた自叙伝。

圧倒的な業績を叩き出した最盛期は華やかにメディア露出されていた杉本さん。
本書では、メディアや報道からでは知ることのできない転落期の裏側や、奈落からの復活の一助を担った数々の実業家とのやりとりが鮮明に描かれています。

堀江さんやテイクアンドギブニーズの野尻さん、サイバーエージェントの藤田さん等、今をときめく実業家が沢山登場します。


エスグラントコーポレーションの倒産劇は、株主や取引先だった企業・個人の方からするとたまったもんじゃない話ですが、同社及び杉本さんは『きな臭いイメージが強かった投資用不動産』に健全なイメージを植え付けてくれた功労者でもあります。

そんな会社が時代の波に飲み込まれてしまう波乱のストーリーは、経営者だけでなく会社勤めのサラリーマンにおいても、一読の価値があると思います。

ぜひ読んでみては。

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2022年09月23日

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やっぱり上手くいってるときって調子に乗ってしまうんだなあ、と。
あとリーマン・ショックの件は示唆に富んでると思う。
実際にサブプライムローンを指摘するプロも身近にいたけど、走り出している会社の状況を変えるのは相当の勇気が必要。
結果論になってしまうけど、ゲームチェンジの決断が出来ずに泥舟に乗り続けるってのは色んなとこで見られそう。

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2019年01月10日

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ネタバレ

上司に勧められて読んだ本。3時間程度で読む事が出来た。恥ずかしながら自分はエスグランドについて存じておらず、この本を通して初めて知った。本旨では無いがリーマンショックが与えた影響が自分の想像以上に大きかったのだと認識した。事業を創り上げ企業し、経営していく事の難しさを痛感した。

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2017年07月03日

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一度だけお会いしたことがあったこともあり、興味深く読ませていただきました。
正直、中盤の急激に業務拡大していくところは、読んでいて不快に感じるところもありました。
でも、読み進めていくうちに、その不快に感じていたところを杉本さん自体も反省点として捉えて今の会社を作られているのかもなと感じさせられました。

確かに、すごい経験をされた方だと思うので、これからどんな風に会社を育てていかれるのか、やはり興味深いです。

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2015年03月17日

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リーマンショックで会社が転落していくときの描写が凄まじい。取引先に「死ね」と言われる、その筋の人間に軟禁される、とどめは取引先銀行に信じられないようなやり方で裏切られる。会社をつぶすというのは犯罪者と同じ、味方のはずの弁護士もキツイ言葉を浴びせる。経営者を目指す人はその部分のみ参考にしたらいいと思う。結末で著者があまりに「いい人」になっているが、このあたりは個人的にはマユツバ。経営はそんなにキレイなものじゃないからね。

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2015年01月17日

Posted by ブクログ

著者は24歳で起業したマンション投資会社「エスグラント」をわずか4年で上場させるが、その後のリーマンショックで民事再生法を受け入れ、会社は倒産。同時に個人でも莫大な借金を抱えて自己破産。しかし、再び不動産業界で起業し、以前と匹敵する売上を上げる。

これが著者の最近の10数年間。読むだけで、めまいがするジェットコースター人生。ほとんどの人間はそのコースターに振り落とされるか、自ら降りてしまうんだろう。そして、ほんの一握りが、こうした激しい浮き沈みを血肉に変えて、成長する。

著者は会社を潰し、従業員や債権者に迷惑をかけたが、逃げなかった。債権者と直接交渉し、実直に負債を返済していった。だからこそ、多くの仲間が彼を見捨てることなく、復活を応援し続けている。本書のメインテーマは信頼による復活のイイ話なんだろうけど、「エスグラント」の起業から倒産までの壮絶な体験だけを深く掘り下げてくれたほうが、良かったかな。

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2014年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

破綻したエスグラント社長の杉本宏之氏の一冊。
上場起業でありながらリーマンショックの影響を受け、転落していく会社の動きは手に取るように感じました。
甘い誘惑をする組織や返済を求める銀行に対抗する著者の姿、心境は凄いものと感じました。

本書の中であるサイバーエージェントの藤田氏の男気は凄く感動しました。
あと著者のスタートトゥデイでのスピーチや前澤さんの心意気も印象に残りました。

著者自身が諦めなかったこともあると思いますが、経験からの反省や経営者仲間からの叱咤激励も復活した要因のひとつであると感じました。
稀有な経験を経た著者が再度不動産の業界に戻ってきて足元を見ながらまた成長していく様子が最後に書かれていて民事再生から学んだこともしっかりと伝わってくる内容になってるなと感じました。
非常に常人にはない体験が書かれていたので凄く勉強になったと感じました。

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2014年09月18日

Posted by ブクログ

不動産に人生のすべてを賭けたと言ってもいいくらい著者の不動産事業へのこだわりを感じた一冊。

この本を読んだからと言って目の前の何かを変えられるわけではないけれど。

会社を設立し軌道に乗り、社会情勢の前に会社が潰れても尚、立ち上がる姿には人それぞれ何か感じるものがあるはず。

不動産マーケットはお金の額が桁違いで、そのくらいのお金を動かすような経験がないし、著者の周りの名だたる人たちも実際にお会いして話したことのない人ばかりなのでリアルさには欠ける部分も。

会社の浮き沈みに比例して著者の感情の変化をリアルに感じられ、終盤には、ほんの少しアツくこみ上げてくるものがありました。

ホリエモンの「ゼロ」の方が個人的には好きだけど、この本も一回は読んでおいてもよいかな?って思います。ただ、手元には置いておかなくてもいいかなw

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2014年09月10日

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