あらすじ
可愛さ無敵!の人型パソコン「ちぃ」! ――浪人生の本須和秀樹(もとすわ・ひでき)が、近所のゴミ捨て場で拾ってきた、1台の人型パソコン。「ちぃ」と名付け、思いっきり期待したものの、なんのソフトも入っていない役立たずとわかり……!? パソコンが人型をしている世界を舞台にCLAMPが描く、キュートな21世紀型ファンタジック・ラブコメディ!!
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Posted by ブクログ
さくさくすすむラブコメはいいなあ。
結構いろいろ露骨に書いてあってびっくりした。
国分寺くんがわりと好き。13歳だけど。
ほかの作品で見たことない気がする……(ツバサとか)
Posted by ブクログ
萌えもあるけど本質はSFだと思う。人間に似たアンドロイドとそれが一般化した社会はよくある設定、だけど両者の恋愛をつきつめて描いた作品って意外とないのでは。古いラノベで同じような題材の「セイバーマリオネット」シリーズでは感情をもたらす乙女回路の存在が前提で、ヒロインたちがアンドロイドである意味は戦闘シーン以外にほぼなかったし。
なのでパソコンであるちぃを、その創造主が「彼女は感情のない、ただの物体なのよ」と示唆するのに対して、主人公が「いいんだ、ちぃの心は俺の中にある!」と叫ぶエンディングは斬新だし、アンドロイドと人間の愛情は成立するか? という作品全体の問題提起に一応の答えを出している。主人公の愛情は一方通行で自己完結的なんだけど、自覚した上で言い切るのが素晴らしい。そして彼が愛するのは物質(肉体)としてではなくあくまで虚構としてのちぃで、だから「ちょびっツ」の主人公は永遠に届かない二次元へと恋するすべてのオタクたちの代弁者なのかもしれない。
パソコンと結婚する店長の逸話も良いし、クランプのキャラクターデザインが最盛期のころなので読んでて楽しい。絵本関連と政府のパソコン二人は消化不良気味。