あらすじ
35歳でヒット作を生み出した作家、35歳を裁判の渦中で迎えた実業家――。第二の人生のスタート地点になる一方、仕事やプライベートにおいて様々な「迷い」を迎える35歳という年齢を、成人式以来の節目としようと著者は提言する。35歳の今を見つめ直せば、50歳までの15年間を人生の収穫期にできる。54の簡単なチェックリストによって、本当の幸せを掴む方法を示す30代必読の人生指南書。
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Posted by ブクログ
35歳になったなら、あれこれ幻想を抱くのでなく、抱えている問題に区切りをつけて、人生を肚決めしなさいという、メッセージが込められている。
危機感を感じることができ、やり直せるこのときに、この本に出会えてよかった。
自分の生き方に迷いがない方でも、別視点での気付きが得られると思うので、是非呼んでほしい。
Posted by ブクログ
快感原則中心の生き方から、現実原則にのっとった生き方へと移行していくことだとの
フロイトの言葉を通して説明されていました。
「人間は生まれつき、快を求め、不快を避けようとする快感原則を本能的欲求として持っています。
けれども、現実社会で生存していくためには、
現実に順応する姿勢を身に付けていく必要があります。
現実と向き合い、自分にとっては不快に感じられることにも順応していこうと努力することによって、
人は成長し、より大きな快感を得られるようになるのです」
先手を打つ
つながらない時間を持つ
毎日の規則正しい習慣を持つ
いつも機嫌よく人と接する
35歳で転職ではなく、自分でできる力を
段取りよく仕事をする力を
◎目次◎
はじめに
【第1章】人は35歳で大人になる
1)35歳で何が変わるのか?
2)35歳は「大人」になる最後のチャンス
3)「35歳から」をデザインしよう
【第2章】不安を自信に変える作法
1)人生の収穫期への準備をしよう
2)今の会社で「攻め」の姿勢を貫こう
3)30代の仕事力チェック
4)35歳、「できる人」と言われるには
5)できる人ほどポリバレント
【第3章】人生の迷いを吹っ切る技術
1)20代と30代で「幸せ」は激変する!
2)あなたが本当に「急ぐべき」リアルな理由
3)幸せを更新しよう
【第4章】35歳からの心技体の整え方
1)ビジネスマンにとって体力とは何か?
2)「疲れさせない」技術
3)ビジネスは「対人体力」で決まる
4)知的好奇心にブレーキをかけない
5)35歳で「真の花」を咲かせよう
おわりに――なぜ35歳なのか。
誰と過ごしているのがいちばん楽しい時間ですか?
気心の知れた人と一緒に時間を過ごすのはとても楽しいことです。
気を使わず、自分を否定されることもなく、今の状態に不安や焦りを感じることが少ないので、とても安心できます。
しかし、ここで言う楽しいとは「楽」という意味だけでなく、ワクワクするような新しい刺激を与えてくれるか、ということを聞いています。
年齢が離れている人、まったく違う職業の人など、今まであまり接点のなかった人との関係を切り開いていきましょう。
これまでとは違う価値観を与えてくれる人といるだけで、自分の経験や感覚を限りなく広げることができます。
今、いちばん信頼している人は誰ですか?
この問いの真意は、「成人してからも親に依存し続けていませんか?」ということです。
成人するまではいろんな意味で親に守られてきました。
親は、自分に不利益なことはしない最大の味方であり、いつも一方的に与え続けてくれる存在でした。
しかし十数年も社会にいると、親ではない「他人」の中から、自分が心から憧れる人、尊敬できる人、超えてみたいと思えるような人に出会うはずです。
その「他人」と、自身のコミュニケーションによって与え合い、信頼し合う関係を築いていけるようになりたいですよね。
3.自分の出身大学を話題にすることはありますか?
新卒で就職活動をする時は出身大学がものを言います。
しかし、社会人として10年も過ごしていれば、出身大学ではなく社会人として積み上げてきた実績で勝負できるようになっていなくてはいけません。
自分の学歴だけでなく、他人の学歴まで気にしているうちは、自分に自信がないと思われても仕方ありません。
逆に、学歴にコンプレックスを感じていた人は、いつまでも卑屈にならず、今の自分で正々堂々と勝負することができるのです。
学歴に限らず、過去の心の傷をいつまでも引きずるのは、自分の成長を自分で止めてしまうようなものです。
今の自分で、この現実を生きていくのです。
4.自分はまだ若いと思っていますか?
若くい続けることへの憧れは誰にでもあります。
ただ、若さを理由に、自分らしさや自由ばかりを主張していませんか?
目の前の問題や社会の責任ときちんと向き合っていますか?
歳をとることは絶対に避けることはできませんし、年相応の人間にならなくてはいけないのです。
歳をとることでしか得られない落ち着きや成熟というものがあり、それがあなたの自信になります。
中身のある歳のとり方をしようと決心し、自分の人生を受け入れる覚悟をしましょう。
5.あなたは今、誰のために働いていますか?
こんな仕事やりたくない、と思うことがあると思います。
やりたくない仕事があっても、やらなくてもいいような価値のない仕事はありません。
未来というのは、今行動していることの延長にあります。
今していることは、すべて未来のあなたにつながっているのです。
今の自分には何ができるのか、将来何ができる人間になっていたいのか、今ここでできることを懸命にやりながら将来を見据えることが大事なのです。
また、「誰かのために」という気持ちが生まれて背負うものができると人は強くなります。責任も増えますが、自分のためだけに働くよりもやりがいや幸福を強く感じることができます。
あなたがやっている仕事は、自分のため、家族のため、会社のため、社会のためなのです。
自分のためだけより、「誰かのために」を考えるときの方が、仕事の充実度ははるかに高まります。
6.未来の大きなストレスを見きわめていますか?
今の自分の悩みが、5年後、10年後、どうなっていると思いますか?
もっと大きな悩みになっているか、それとも小さくなっているか。
例えば、結婚、子育て、親の介護のこと。
今はまだ、と思っていても、いつか必ず誰にでも訪れる悩みや問題があります。
先延ばしにしても解決されず、大きなストレスになることもあります。
「今が良ければ」という短絡的な考えはやめてしまいましょう。
今できることは、今しかできないことかもしれません。
早めに考えて最善の方法を選んでおけば、後悔を減らすことができます。
7.自分の健康を支えるための「習慣」をもっていますか?
30歳を過ぎると、なんとなく体調の変化を感じます。
風邪をひきやすくなった、徹夜明けが辛いなど、若い頃のように無理ができなくなります。
それと同時に、自分の健康が自分だけのものではないことを実感します。
家族や仕事の仲間など、誰かに影響を与えることに気づき、健康であることに心から感謝するようになります。
だからこそ、健康を保つように努力をしなくてはいけません。
自分の体ときちんと向き合い、自分の弱点やストレスの原因を知ることから始めましょう。
そして自分に合う健康法を見つけて、習慣化させます。
自分の心と体をケアする方法を知ることは、自分で自分を大切にすることなのです。