【感想・ネタバレ】反「道徳」教育論 「キレイゴト」が子供と教師をダメにする!のレビュー

あらすじ

電車の中で化粧する女。外見ばかり気にする男。批判的な眼差しを向ける大人に対し若者達は言う。「何が悪いの? 別に人に迷惑かけてないじゃん!」。この殺し文句に対する反論を、現在の道徳教育は持ち得ない。「価値の多様性を認めましょう」といった、美辞麗句を並べたてるばかりだ。そうではなく、子供達には「法律のレベル」「道徳のレベル」を超える第三の規範である、「己の美学」を持つことを教えるべきなのだ。本書はほんとうに身につく道徳教育論を展開し、キレイゴト教育からの脱却を強く訴える。さらに「立ち会い出産からは女性の美学が失われている」「夫婦別姓の5つの肯定意見に反論する」「死刑廃止論には決定的な矛盾が存在する」「夫婦別姓推進者は子供の苦悩を理解しているのか」など、現代の倫理学上の諸問題にも一石を投じる意欲作である。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
電車の中で化粧する女。
外見ばかり気にする男。
批判的な眼差しを向ける大人に対し若者達は言う。
「別に人に迷惑かけてないじゃん!」。
この殺し文句に対する反論を、現在の道徳教育は持ち得ない。
「価値の多様性を認めましょう」といった美辞麗句では何も解決しない。
子供達には「己の美学」を持つことを教えるべきなのだ。
ほんとうに身につく道徳教育論を展開し、さらに「立ち会い出産」「強制ボランティア」「男女産み分け」「夫婦別姓」「死刑廃止」といった問題にも一石を投じる意欲作。

[ 目次 ]
序章 相手の立場を考えるとはどういうことか
基礎編(キレイゴト教育からの脱却 立ち会い出産は感動的なのか? 「ボランティア」とはそんなによいことなのか? 生誕の美学 死の美学)
応用編(「格差なき社会」は可能なのか? 「教育勅語」は唾棄すべきものなのか? 「夫婦別姓」は価値の多様性の表れなのか? 死刑囚の命は地球よりも重いのか?)
まとめ(これだけは知っておきたい道徳理論 美学としての「自分らしさ」)

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2011年04月20日

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