無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
電車の中で化粧する女。外見ばかり気にする男。批判的な眼差しを向ける大人に対し若者達は言う。「何が悪いの? 別に人に迷惑かけてないじゃん!」。この殺し文句に対する反論を、現在の道徳教育は持ち得ない。「価値の多様性を認めましょう」といった、美辞麗句を並べたてるばかりだ。そうではなく、子供達には「法律のレベル」「道徳のレベル」を超える第三の規範である、「己の美学」を持つことを教えるべきなのだ。本書はほんとうに身につく道徳教育論を展開し、キレイゴト教育からの脱却を強く訴える。さらに「立ち会い出産からは女性の美学が失われている」「夫婦別姓の5つの肯定意見に反論する」「死刑廃止論には決定的な矛盾が存在する」「夫婦別姓推進者は子供の苦悩を理解しているのか」など、現代の倫理学上の諸問題にも一石を投じる意欲作である。
...続きを読むPosted by ブクログ 2010年02月25日
最近,世の歯の浮くような「きれいごと」を聞くたびに虫唾の走るような思いがしていたので,久々にすっきりする主張を呼んだ気がする。
ただ,著者はいくつかの社会問題に対する主張を例に取りつつ世の「きれいごと」を切り捨てていくのであるが,道徳教育における現実的なスタンスの必要性を,社会問題に対する自己の主...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年12月31日
現代に蔓延る「キレイゴト」を批判し、「己の美学」を持つことの重要性を語った書。
これを読んで、いかに自分の考えが浅いか分かった。それにしても鋭い語り口で、今話題の「夫婦別姓」や「死刑廃止」問題では、筆者は立場を鮮明にして肯定派を切り捨てている。
自分自身の「美学」=行動の規範を持つということはき...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
タイトルからは想像つかないが、一言で言えば「美学」をもっと大事にしないとと。
「法律」を犯さないのは当たり前。そのうえに「道徳」的規範があって、社会生活が成り立つ。でもそれだけではなく、人として「美学」をもった行動をとることで、秩序ある社会が成立すると論じている。資本市場主義を土台にして『美しい国』...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月19日
平等偏愛にメスを入れる一冊。
学芸会で桃太郎が数十人出てくる喜劇。
運動会の徒競争でみんな1位の喜劇。
学期末の通知簿でオール5の喜劇。
みんな仲良し。命は地球より重い。
みんな助け合って譲り合って、みんな一緒。
学校や家庭でそう教えるも、現実との乖離は否めない。
そこを鋭く追及する。
格差...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
内容は現行の「道徳教育」への批判というよりも、
世論で広まっている様々な「キレイゴト」について、
いろんな人の立場や状況に立って考察し、
痛烈に「キレイゴト」を批判するもの。
実際、著者の批判する「キレイゴト」には
ボランティア、夫婦別姓、教育勅語、死刑制度など、
かなり社会的な問題についてのもの...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月20日
[ 内容 ]
電車の中で化粧する女。
外見ばかり気にする男。
批判的な眼差しを向ける大人に対し若者達は言う。
「別に人に迷惑かけてないじゃん!」。
この殺し文句に対する反論を、現在の道徳教育は持ち得ない。
「価値の多様性を認めましょう」といった美辞麗句では何も解決しない。
子供達には「己の美学」を持...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。