あらすじ
「考えるとは曖昧な事実を掘り下げて具体的な対応策をつくりだすことである」「考えるとはあらゆる角度から多数の解決策を発想することである」「物の見方は権威や伝統というフィルターに遮られている」「優秀な者ほど自分の意見が正しいと思いがちである」「予想外の事態に備えるためには二重三重の手を打つことである」「物事には予兆がある。だから氷山の一角から全体像が読める」――。キャリア豊富な国際派弁護士が現場で鍛え上げた「物の考え方」を、七つのコンセプトに集約して説き明かす。本書ではとくに、「法的思考」(リーガル・マインド)の類ではなく、ビジネスや私生活に直結する「考え方の基本」を取り扱う。法律解釈だけの弁護士は非力である。経験に裏打ちされた思考だけが実生活の役に立つ。だから同じ弁護士でもベテランと若手とでは、考える力に将棋のアマとプロほどの差が出てくるのだ。
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Posted by ブクログ
タイトルはアレだけれども
中身は本物。
SNSの時代だからこそ読んでおいて
損はない1冊でしょう。
物事を考えることの大事さを
説いた本です。
大事なのは自分の考えをきちんと持つとともに
広い視点で物事を捉えることです。
ほらほら、狭い視点でい続けると
本当に何も見えてこないのよ。
下手をするとそれを見落としたがために
致命的な事態になりかねないからね。
それと僻みっぽくなるのよね。
身近にいるでしょ?そういう人。
いろいろ応用の聞く本だと思います。
タイトル損だけどね。
Posted by ブクログ
今回で3回目の読破。自分のバイブルの一つ。彼の経験だけでなく、古典や一流人からの引用も上手に用いながら課題や問題に取り組む際の姿勢が語られている。
自分で考え、物事の本質をとらえることや問題解決にあたって数多くのオプションを用意する重要性が説かれている。問題解決に行き詰った時、再び手に取りたい。
Posted by ブクログ
「思考術」とまでいえるかどうか分からないが、弁護士としての心構えを説いた本。
特にロースクール生や司法修習生にとって参考になる本だと思う。また読み直したい。
ちなみに、「プロ弁護士」とあるけど、アマチュアの弁護士っているんだろうか…(笑)
以下引用
「直視や即物的思考は、裸の事実を直截に見るから、ときとして社会の既成の価値観に匕首を突きつけることになる。直視思考は、しばしば社会から危険視され、誤解されるから、懐深く隠しもち、時と場所に応じて用いることが大切である。その心構えがないと、直視思考は、ときに災害をあなたにもたらす。」(114頁)
Posted by ブクログ
弁護士と聞くと、いかにも論理的に話し、言論の場においては検事と並んで最強だというイメージがあります。口喧嘩では到底かなわない。
本書はそんな弁護士の中でも「プロ弁護士」と謳うわけですから、そんなプロが日頃どんな考えで仕事をこなしているのか、言論に強くなりたい人にとってはとても気になるものです。
本書ではまず、交渉の場においては相手を調べることが大事だと述べています。主観的な事実ではなく、客観的な事実を選別する。勝手な自分の思い込みだけではダメだということです。
また俯瞰的な視点、つまり「少し遠くを見る」ことで、視野が広がり、新たなアイディア、価値観が生まれます。これは私も強く感じることで、自分ではない、鳥のように上空から見下ろすイメージで物事を考えると、気分が落ち着き、頭が冴えることがあります。
この他にも筆者の経験交えた、多くの思考術が記されています。「こうしたらいいよ!」という具体的な方法というよりは、「こう考えるといいよ!」といった、あくまで゛考え方゛になるので、すぐに効力を発揮するものではないかもしれません。むしろ生きていく上での軸となるのかなと思いました。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「具体的に考える」「オプションを発想する」「直視する」「共感する」「マサカを取り込む」「主体的に考える」「遠くを見る」―キャリア豊富な国際派弁護士が現場で鍛え上げた「物の考え方」を、七つのコンセプトに集約して説き明かす。
[ 目次 ]
第1章 話の根拠をまず選りすぐる―具体的に考える
第2章 「考えもしなかったこと」を考える―オプションを発想する
第3章 疑うことで心を自由にする―直視する
第4章 他人の正義を認めつつ制する―共感する
第5章 不運に対して合理的に備える―マサカを取り込む
第6章 「考える力」と「戦う力」を固く結ぶ―主体的に考える
第7章 今日の実りを未来の庭に植える―遠くを見る
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